<たとえパリ協定の排出基準を守っても、歯止めなき温暖化が進行し多くの土地が居住不能に──。衝撃の新説が波紋を呼んでいる。本誌9/11発売号「温暖化を加速させるホットハウス現象」特集の記事「地球を襲うホットハウス現象」より一部抜粋> ※本誌9/18号(9/11発売)は「温暖化を加速させるホットハウス現象」特集。驚異的な暑さと異常気象が世界を襲うなか、温暖化対策の前提や道筋が大きく揺らいでいる。目指すべき新たな道を見いだすカギは? この夏、世界の多くの地域が記録的な熱波に襲われ、北極圏ですら高温の日が続いた。しかし、ひょっとすると、これはまだ入り口にすぎないのかもしれない。最近、これまでの気候変動をめぐる概念を覆す新説が登場し、注目を集めている。 それによると、たとえ今から温室効果ガスの排出量を削減しても、既に始動している温暖化が自然界のほかの現象の引き金を引き、その結果として制御不能な温暖化
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