避妊しないと妊娠する可能性がある……ということは、大人なら誰もが知っているはずなのに、望まない妊娠をする女性は後を絶ちません。近年、少しずつ減少傾向にあるとは言え、人工妊娠中絶は、日本では年間18万件以上も行われています(厚生労働省「平成25年度衛生行政報告例」より)。 この数字は、世界の主要国の中でもかなり高い方。日本で望まない妊娠や中絶が多い要因には、男女全体の避妊意識の低さや、確実とは言えない方法で「避妊したつもり」になっていることが考えられます。今回は、正しい避妊法について解説します。 誤った避妊法に頼っていませんか? 平成22年度の厚生労働省研究班が行った調査では、未婚・既婚をあわせた男女に「現在行っている主な避妊法」を聞いたところ、コンドームの次に「膣(ちつ)外射精法」をあげる人が多かったという結果が出ています。膣外射精とは、セックスの際、射精の直前に膣から男性器を出し、膣外に