改札を通過する時、自分の前を歩く人のICカードの残高がチラッと見えることがある。 その数字が2〜3桁だと、親近感を覚えて心が温まる。逆に、5桁だと『大人だ…』と恐れ慄く。 万札をチャージ…なんて大人っぽい行いだろう。 わたしもやりたい。やろうかな。そういえば大人だし。 一万円札を二枚手に取った瞬間、若干の躊躇いが生まれた。 1万円だけだとすぐに4桁になってしまうから、2万にしようと思ったのだが、だったら1万五千円でもいいじゃん。 どうしよう。チャージって2〜3千円しかしたことないし(定期券を除く)。緊張する。やるか?…やるか。やろう。ていうか、損するわけでもないし。現金をカードに移動させるだけだから。なんなら数千円ずつチャージするよりも手間数的には得。うん。得。じゃあOKです。やるぞ。 え 20,000円のボタンがない。 今までこの選択画面の上段(千円〜3千円)しか視界に入っていなかったの