2015年10月25日01:13 カテゴリ本 弱まる自民党で強まる安倍政権 安倍政権は無投票で再選を果たして盤石のようにみえるが、自民党の絶対得票率は17%にすぎない。1980年代の半分以下である。かつて大平首相は、個人後援会に支えられた自民党の強さを佐藤誠三郎の「イエ社会」にたとえたが、そういう古典的な自民党は弱体化しているのだ。 それに代わってプレゼンスを高めているのが公明党である。彼らは元は「非自民・中道」だったが、小沢一郎氏が「自自公連立」に失敗したなごりで、政権に残った。彼らの絶対得票率は7%と自民党の半分近く、しかも「固い票」である。このため自公政権になってから、公明党的ポピュリズムが強まった。 安倍首相を「極右」とか「ファシスト」などというのは見当違いで、安保法制でも護憲派の公明に配慮し、軽減税率でも公明の要求に従って大幅に軽減する方向だ。他方でこういう妥協に対する党内の反発
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