ブラジルでは、来年のサッカーワールドカップ開催に反対するデモが各地で続いていて、デモ隊の一部が暴徒化するなど収束する兆しは見えていません。 ブラジルでは、物価の上昇に対する市民の不満が高まるなか、今月6日以降、国の予算を来年のサッカーワールドカップの開催よりも国民の生活の向上に使うべきだ、と訴える人たちが各地で政府への抗議デモを行っていて、参加者は増え続けています。 17日、リオデジャネイロでは、デモの参加者の一部が暴徒化して、通りや車に火を放ったうえ、警察と小競り合いになり、20人を超えるけが人が出ました。 また、首都ブラジリアでは、数百人が、大統領府の近くの国会議事堂の屋根に、次々によじ登って占拠するなど、この日のデモの参加者は、ブラジル国内で、合わせておよそ20万人に上り、過去20年間で最大規模の抗議デモとなりました。 ブラジル政府は、各地に警察の部隊を配置して、デモの拡大を防ごうと