新型コロナウイルスに感染し重症になった患者は、今月に入り全国で徐々に増えつつありますが、治療の中核を担ってきた国立国際医療研究センターで治療に当たってきた医師は、増える兆しが見られ、重要な局面を迎えつつあるとして、感染がこれ以上拡大しないよう対策の徹底を呼びかけています。 国立国際医療研究センターでは、当初から治療の中核を担い、感染拡大の第1波のことし4月ごろには入院患者が相次ぎ、40ある病床すべてが使われ、さらなる患者の受け入れが難しい状態になりました。 センターの忽那賢志医師によりますと、現在、使われている病床は15ほどで、まだ余裕はあるものの、入院患者は先月に比べると、ほぼ2倍に増えているということです。 この1か月間、高齢の患者が徐々に増えていて、重症患者も先月までは1人のときが多かったのが、最近は3人ほどになり、増加の兆しが見られるとしています。 全国では、重症患者は8月下旬に2