インフルエンザとは インフルエンザ(influenza)は(主として)気道感染症であり、広い意味ではカゼの一種です。非常によくある病気ですが、特定の時期に流行する性質があり、我々の小さな診療所でも毎年冬はインフルエンザの患者さんでごった返します。 しかしインフルエンザは、一般に我々が “カゼ” として考える病気より遙かに重く強い症状が出ます。その意味で普通の“カゼ”とは分けて考えるべきです。しばしば死亡例も経験されます。では、実際どの位怖い、つまりどの位死者が出るのでしょうか? インフルエンザは社会にとってどの位ヤバイか これはなかなか難しい問いです。「どんな基準でインフルエンザによる死者数を数えるか」によって、大きく変わってしまうからです。 最も単純には、ヒトの死因は死亡診断書に記載される訳ですから、死亡診断書を集めれば容易に分析ができそうに見えます。でも実際にはそう簡単にはいきません。