エンジニアの職能の一つに「重箱の隅のような問題に気がつくスキル」というのがあります。このスキルのおかげで、見積もり精度はあがり、将来に起きうるリスクを防ぐことができるというメリットがある反面、不確実性のあることへの恐怖、100%の確信がないことから自分の発言に自信が持てない、決断できないなどのデメリットをもたらすことがあります。 これを総称して「不安係数∞」という言葉を、はるか昔から使っていましたが、それに言及した自分の昔のブログの記事でいいものが見つからなくなってしまったので、もう一度書いておきたいと思います。 我々は日常、たくさんのリスク要素に気が付きます。Webサービスならセキュリティホール、ネットワーク設定の不備、技術的負債に基づくスケーラビリティ問題などなどが代表例ですし、受託ならお客様の対応が信じられない、納期がころころ変わる恐怖、仕様が難しすぎて実現できないのでは?などなど。