観光客を迎え入れる施設の建築模型を手に意見を交わす東浩紀さん(右)、藤村龍至さん(左)、津田大介さん(左から2人目)ら=14日午後、東京・五反田のゲンロンカフェ 【塩倉裕】東京電力福島第一原発の事故跡地を、廃炉化や除染が進んだ将来は「観光地」に?――そんな構想を批評家の東浩紀さんら東京の文化人グループが提起し、話題を呼んでいる。「不謹慎だ」との批判も覚悟のうえで、福島の未来への思考を促す試みだ。地元の住民と対話しつつ、「広島の原爆ドームのように世界遺産になる可能性も見据え、議論を始めよう」と訴えている。 構想は「福島第一原発観光地化計画」と名付け、「25年後の福島」を思い描く。27年前に事故を起こした旧ソ連のチェルノブイリ原発には今では世界から観光ツアー客が集まる。そんな事実を紹介しつつ、雑誌やツイッターで呼びかけた。 「記憶の風化を防ぐため、事故跡地を更地にするのではなく、世界の人