日本の「武士」がどのような戦士であったかの解説本としては、最高レベルの本です。 実は説明が難しい「武士とはなんであったか?」の回答にもなってる本ですし。 本の題名はちょっと誤りがあって、戦国時代の武士ではなく、平安末期の武士の発祥から幕末の終焉までの戦い方や武器等の解説を行っています。 各章の題名からも、武士についてのアプローチが他の解説書とかなり違うのがおわかりいただけるかと。 【第一章】騎馬武者 【第二章】散兵 【第三章】槍兵 【第四章】武将 【第五章】火器 【第六章】大砲 著者は名前のとおり外国人ですが、京都大でも学び、特に南北朝を専門とする学者でもありますので、鎌倉時代や室町時代の軍事組織とかの記述も非常に詳しいです。 元々、英語で出た本を著者本人が日本語訳してるので、外国の日本研究書にありがちな変な訳語もないのもポイント高いです。 「戦士としての武士」を知りたい人なら、問答無用で