アメリカの非営利団体インターネット・アーカイブ(Internet Archive)の創設者であるブリュースター・ケール氏が国立国会図書館の招聘で5月末に来日し、「あらゆる知識へのユニバーサルアクセス――誰もが自由に情報アクセスできることを目指して」という演題での講演と、国立国会図書館館長・長尾真氏、愛知大学教授の時実象一氏を交えた鼎談が行われました。 すでにご存知の方も多いと思いますが、インターネット・アーカイブは書物から映像、音楽、コンピュータプログラム、ウェブサイトにいたるあらゆるコンテンツを集積し、無償公開しているインターネット上の巨大なアーカイブです。 ケール氏はMITを卒業後、並列コンピュータで知られたシンキング・マシーンズ社に参加。ここでWWW登場以前のインターネットで重用されたWAIS (Wide Area Information Server)という情報検索システムを開発し