ウクライナとロシアの代表団による対面の停戦協議を前に演説するトルコのエルドアン大統領(中央)=トルコ・イスタンブールで2022年3月29日、トルコ大統領府提供・ロイター ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、両国政府代表団は29日、トルコのイスタンブールで対面による4度目の停戦協議を開いた。ウクライナ側は自国の中立化や非核化などを確認する書面を提出した。また、ロシアが一方的に編入した南部クリミア半島や親ロシア派勢力が実効支配する東部の問題を武力で解決しないことも提案した。ロシア側は和平条約の締結に向け、首脳会談を急ぐ考えを示し、停戦に向けて大きく動いた。 タス通信などによると、ロシア代表のメジンスキー大統領補佐官は協議を「建設的だった」と評価した。ウクライナ側から受け取った書面には、生物化学兵器を含む大量破壊兵器や外国の部隊、基地をウクライナ領内に配備しない意向も含まれていたという。