クラウドに舵を切る企業ユーザー。この大潮流はネットワーク系のプレイヤーにどのようなビジネス機会をもたらすのか。連載第1回はクラウドビジネス全体を俯瞰しよう。 「クラウドコンピューティングの波には逆らえない。クラウドは使えるのかと疑問を持っていた企業が今、クラウドに大きな関心を寄せている」 大手NIer/SIerの幹部は異口同音にこう語る。同様のことは約10年前にもいわれた。「インターネットの波には逆らえない」と。それを思い起こせば、10年後のICT活用の基盤はクラウドになっていると考えることが当然だろう。そうなれば、NIer/SIerのビジネスの大半がクラウド基盤を対象とするものとなるはずである。 この連載では、クラウドをめぐって現在起きていること、そしてこのトレンドにおいてNIer/SIerにどのようなビジネス機会が生まれるのかをレポートしていきたい。 1回目はクラウドをめぐるプレイヤー
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます コンサルティングの日本ソフトウエア(NSK)は統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」を中堅企業向けの短期間・低コストの導入プログラム「SAP Business All-in-One fast-start program」(fsp)で導入した。SAPジャパンが4月22日に発表した。 NSKでの導入期間は実質2カ月という。人事給与、財務会計、管理会計のシステムを構築。NSKはプロジェクト管理や販売管理、在庫購買管理、顧客管理(CRM)、経営コックピットでも導入準備を進めており、これらの機能は7月からの稼働を予定している。 NSKは、経営管理技術と情報技術を統合したソリューションを通して経営革新を推進するコンサルティングを
米Sun Microsystemsは6月1日(米国時間)、クラウドコンピューティング導入サービス「Sun Cloud Strategic Planning Service」を発表した。企業や組織によるパブリック/プライベートのクラウド導入を支援するもので、Sunは自社クラウド戦略を強化する狙い。 Sun Cloud Strategic Planning Serviceは、同社サービス事業部の最新ポートフォリオで、Sunが2009年3月に発表したクラウドコンピューティングソリューション「Sun Open Cloud Platform」とクラウドサービス「Sun Cloud」を補強するサービスとなる。 同サービスは、顧客側のクラウド対応度を評価し、クラウド導入にあたって設計、計画、実装を支援する。具体的には、事業、組織/文化、技術、IT環境の4つから評価し、組織の事業やIT目標に合わせたアドバ
大和ハウス工業は2009年3月末、イントラネット用システムが動くサーバー15台を、IIJテクノロジーの仮想化ホスティングサービス「IBPS」に移行した。従来は同社の本社ビルで運用していたが、データセンター移転に伴って移行を決めた。 Webアプリケーションサーバー15台を米VMwareの仮想化ソフトを使って仮想化し、IIJテクノロジーが管理するサーバー5台に移行した。各仮想マシンの起動イメージは、障害に強いSANストレージ上に保管する。これによりハード障害でシステムが利用できなくなる危険性は低くなった。 自社のハードウエア上で動いていたシステムを外部サービスに移行したことで、ハードウエアやストレージの運用作業は必要なくなった。大和ハウス工業のイントラシステムに関する運用負荷は約2割低減したという。 大和ハウス工業はやはり3月末に、本社に設置していたそのほかのサーバーをIIJ(インターネットイ
社内向けSNS構築のBeat Communicationと、大規模サイト構築などを手がけるさくらクリエイティヴは8日、ソーシャルコマースサイト構築サービス『BeatPalette』における協業を発表した。"SNS×ホームページ×ECの融合"を特徴とするWebサイト開設サービスで、11日から提供を開始する。 BeatPaletteでは、Webサイト/ SNSによるコミュニティ/ ECサイトの構築を並行して提供することで、各サービス単体での提供では難しい相乗効果が期待できる。たとえば、商店街などでは情報発信としての活用にとどまらず、消費者同士のコミュニケーションの場を提供でき、集客力の向上やクチコミ効果が得られるほか、「新たな収益構造を創出するのに効果的なサービス」(同社)としている。 商店街での導入イメージ 本サービスは、ホームページの構築、サーバ運用、SEO対策、アクセス解析、ECサイト構
IT部門を“御用聞き”から“イノベーター”へと変身させよ 組織を生まれ変わらせるために、4人のCIOがたどった、4つのステップ 関連トップページ:人材育成 | CIOの役割 | IT組織/ITスタッフ 受け身の姿勢でシステム保守をこなすだけの“IT御用聞き”。そんなIT部門を、先見の明を持ってビジネス革新に取り組むイノベーティブな組織へと変身させたITリーダーたちがいる。彼らはどのような方針、戦略の下に組織の改革を図ったのだろうか。本稿では、IT部門の体質改善を成し遂げた4人のCIOの奮闘ぶりを、4つのステップに分けて紹介する。 ステファニー・オーバビー ● text by Stephanie Overby IT部門の体質を一変させた4人のCIO 「有能でやる気のある人材だけを残したかった」――ミシガン州ウォッシュトナウ郡副知事兼CIOのデビッド・ベヘン氏は、45人のITスタッフをいったん
「AMIs」メニューからWindows版の仮想マシン・イメージを選択後「Launch」ボタンを押すだけ。 仮想マシンを時間貸しするAmazon EC2では,Windows Server 2003が使える(画面1)。Amazon Web Serivices(AWS)エバンジェリストのJeff Barr氏によると,今のところ「用途の多くはデスクトップ・マシンの置き換え」なのだという。実際,どんなものなのだろうか。日本語化までを試してみた。 まず準備として,既にAmazon EC2を利用しているユーザーでなければAWSのサイトでアカウントを取得する必要がある。決済はクレジット・カードのみ。法人利用では請求書の発行サービスが欲しいところだが,準備中とのことだ。 取得後,Webベースの管理コンソール「AWS Management Console」やFirefoxプラグインの「Elasticfox」を
本連載「オープンソースソフトウェアでクリエイターを支援するmoonlinx」の第1回「ウェブメディア「moonlinx」を支えるオープンソースソフトウェア」ではmoonlinxの概要およびシステム構成を、第2回の「openSUSEの管理ツール「YaST」で作業を効率化:moonlinxを支えるOSS」では使用OSであるopenSUSEについて簡単に説明しました。 今回は、moonlinxで取り扱うメディアファイル(画像、音楽、動画)の保管方法について説明したいと思います。 分散ファイルシステム「MogileFS」 moonlinxでは、各種メディアファイルの保管に、オープンソースの分散ファイルシステム「MogileFS」を利用しています。 分散ファイルシステムを用いることにより、ファイルシステムを構成するノード群の一部がダウンしても、データを失うことなくシステムとして機能し続け、かつ自動レ
日立製作所とSAPジャパンは4月17日、SAPの環境ソリューション「SAP EH&S」を基盤に、住友化学の化学品安全管理情報データベース「SuCCESS」を構築し、本格運営を始めたと発表した。これにより、住友化学は化学品管理に必要な情報を一元管理することが可能になる。 SuCCESSは、「Sumitomo Chemical Comprehensive Environmental, Health&Safety Management System」の略。住友化学がこれまで独自に構築してきた化学品情報管理システムを基に、化学品についての安全性、適用法規、MSDS(Material Safety Data Sheet:化学物質等安全データシート)などについての情報を一元管理するために構築された、化学品総合管理システム。SuCCESSの情報は住友化学の全社員がイントラネットを通じて閲覧でき、化学品管
セブン-イレブン、5000台の社内PCをWindows Vistaに:250の業務アプリケーションを移行 セブン-イレブン・ジャパンと野村総合研究所(NRI)、マイクロソフトの3社は7月16日、セブン-イレブン・ジャパンが社内の約5000台のPCに対して「Windows Vista Enterprise」と「Microsoft Office Professional Plus 2007」を導入すると発表した。7月から順次導入するという。 NRIが2008年1月から6カ月をかけて導入検証を行い、現行システム環境の改良や、約250の業務アプリケーションの移行を行った。 セブン-イレブン・ジャパンが評価したのはWindows Vistaのセキュリティ機能。Vista標準のセキュリティ機能に加えて、ハードディスクドライブを暗号化する「BitLocker」が利用できることや、Windows Serv
部門や企業の規模にかかわらず,ファイルを格納・共有するファイル・サーバーは欠かせない。一昔前なら,サーバーとサーバーOSを購入し,インストールの後に初期設定を施すのが常だった。しかし今では,簡単な初期設定だけで利用できるアプライアンス・サーバー,いわゆるNASが定着している。構築の選択肢が増えたものの,裏を返せば悩めるポイントが増えたということでもある。 まず初回となる今回は,様々なNASおよび汎用サーバーの中から後悔しない1台を選ぶためのポイントを解説する(図1)。次回はLinuxとWindowsのどちらを選ぶかという観点で,第3回はActive DirectoryとLDAPというディレクトリ・サービスをどう活用するかという観点で,選択のポイントを解き明かす。 図1●サーバー構築に伴う「分かれ目」 運用開始後に別環境への移行する負担が大きいため,最初の選択が重要となる。 [画像のクリック
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