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WEBアニメスタイルに関するa_sueのブックマーク (28)

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    ついに『ファイトだ!! ピュー太』がDVDBOXになる。僕や、おかしなアニメが大好きな連中が、愛してやまないタイトルである。そしてヒジョーに謎の多い作品でもある。10年以上前に、全26話中の1話分だけがビデオソフト化されたのだが、その1話の内容がすごかった。サブタイルトルは「南太平洋 メチャクチャ 大戦争」。ね、面白そうでしょ。 このビデオがリリースされるまで、僕達はほとんど『ピュー太』を観た事がなかった。ビデオを観て驚いた。ええ~、こんなアニメがあったの!? すげえ。ムクャクチャ面白い! 僕の周りでは、時ならぬ『ピュー太』ブームが巻き起こった。居酒屋で生ビールを交わしながら、このカルトアニメについて熱く語り合った。後に、同年配のアニメーターさんに話を聞いてみると、「南太平洋 メチャクチャ 大戦争」を観ている人は、少なくなかった。『ピュー太』って観ましたか? 観た、観た、あれはすごいよね。

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    今日はビミョーな話を書く。多分、第67回の「第1次アニメブームは虫プロブームでもあった」という話も若い読者にはピンとこない内容だったろう。今回は更に分かりづらい話だと思う。同年輩のアニメファンの人と話すと「ああ、確かにそうかもしれないね」と、うなづいてもらえる話なのだけれど、あの時代にリアルタイムで観ていないと、よく分からない話だろう。ここで言う「あの時代」とは、1980年から1984年頃の事だ。 第67回でも書いたようにアニメブーム期に、宮崎駿は「アニメ的」というよりは「マンガ映画的」な作品を作っていた。当時の他作品と比べれば、確かに『未来少年コナン』も『カリオストロの城』も、あるいはその後の『名探偵ホームズ』もマンガ映画的な作品だった。 ところが、宮崎駿の作品史として見ると、1980年から1984年頃、彼の作品は「アニメ」に寄っていた。そうではないかと思えるのだ。勿論、この場合の「アニ

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    『パンダコパンダ』について書こうと思って、アニメブームと宮崎駿作品について書き始めたら、予想以上に長くなってしまった。さらに書きたい事が出てきたので記しておきたい。当時、宮崎アニメがアニメマニア的にイケていたという話だ。 今さら言うまでもなく、今では宮崎駿は日を代表する映画監督であり、ヒットメーカーだ。アニメの天才であり、制作に関わるようになったごく初期から素晴らしい仕事を残している。40年にも渡って優秀なクリエイターであり続けているのだが、その中でも特に数年間、彼の名前がファンの間に浸透していった1980年から1983年頃、アニメマニア的にイケている存在だった。 勿論、全てのアニメファンがそう感じていたわけではない。やはり大半のファンは、モビルスーツや美形キャラが出てくるような作品が好きだった。どちらかと言えば、通なファンが、宮崎アニメに熱中していた(勿論、マニア気取りでなく、素直に宮

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    『ルパン三世 カリオストロの城』公開の段階で、宮崎駿の知名度は低いものだった。勿論、東映長編時代からのアニメーションファンや、業界に近いところにいる人は彼の事をよく知っていただろうが、若いアニメファンの多くはその名を意識していなかったはずだ。当時、アニメ好きな中学生であった僕もその1人だ。 理由はある。宮崎駿はそれまでに監督的に参加した作品があっても、監督としてクレジットされた事がなかった。シリーズ途中から高畑勲と共に監督を務めた『旧ルパン』にしても「演出/Aプロダクション演出グループ」と表示されているだけで、彼の名はない。『未来少年コナン』でのクレジットは監督ではなく「演出」だ。『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』での役職はレイアウトや画面設定であって、当時のファンには、その仕事の凄さが分かっていなかっただろう。東映長編時代の作品も同様だ。『未来少年コナン』や『カリ城』に関して

  • WEBアニメスタイル | サマーウォーズ応援企画

    『時をかける少女』のスマッシュヒットから3年。細田守監督の新たな劇場長編の登場である。活発な女子高生をヒロインに据えた前作に対し、今回の主役は90歳を迎えるお婆さんと、その大家族だ。笑って、泣いて、また笑って、と観客の気持ちを自在に動かす手腕にはさらに磨きがかかり、シャープな映像美もますますパワーアップしている。以前からファンというキミの、『時かけ』で名前を覚えたというあなたの、期待に十分応える出来映えだ。作も劇中の季節は真夏。同じこの夏に、スクリーンで観ることをお勧めする。 WEBアニメスタイルでは、『サマーウォーズ』公開に合わせ、またも応援企画を展開する。さらに絵コンテブックも刊行。これまでの絵コンテブック同様、映画が気に入った人ならば絶対に楽しめるものになっている。スクリーンで、WEBで、で、『サマーウォーズ』を楽しんでほしい。 ●観ました!『サマーウォーズ』!! 第1回 首藤剛

  • WEBアニメスタイル | 【artwork】『サマーウォーズ』 第1回 キャラクター設定画その1

    その夏、世界を襲った未曾有の危機に、ある“家族”が戦いを挑んだ──。『時をかける少女』から3年、細田守監督が満を持して放つ最新劇場長編『サマーウォーズ』がいよいよ公開される。脚の奥寺佐渡子、キャラクターデザインの貞義行、そして作画監督の青山浩行など、前作の主力スタッフが再び結集し、初のオリジナル作品に挑んだ渾身の勝負作だ。その内容は、ウェルメイドな娯楽性と意欲的な映像表現を追求した「かつてない」細田流エンタテインメント。ぜひ劇場の大画面で、2度3度と繰り返し楽しんでほしい作品だ。 今回の【artwork】では、話題作『サマーウォーズ』のキャラクター設定を始め、膨大な資料を一挙に公開。まずは貞義行によるキャラクターデザインをもとに、作画監督の青山浩行がクリンナップを施したアニメーションキャラクター設定画の数々をご覧いただこう。 ●小磯健二 作の主人公。17歳。東京都内の久遠寺高校に通

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第170回 『マミ』と望月智充と萌えアニメ

    小林治監督が「実写のカメラで撮ったような画作りをし、作品世界やキャラクターを現実感あるものとして描く」という方向性で『クリィミーマミ』を始めたとして、それを発展させ、『クリィミーマミ』の演出を完成させたのが、新人演出家であった望月智充だった。彼の演出担当回は、特に映像がしっかりと作られており、シャープなものに仕上がっていた。僕は放映時にも、彼の回で「ありもしない実写のカメラ」を意識する事があった。 ここまでで取り上げた場面を例にすると、50話「マミがいなくなる…」での、60秒の長回しのカットも、実写的に考えているからこそ作りえたものだった。そういったトリッキーなものでなくても、彼の演出回には、キッチリと画面が作られた気持ちよさがあった。同じ「マミがいなくなる…」で、立花が、団地の前でお好み焼きを売っているスネークジョーを訪ねる場面がある。そのシーンの最後のカットが、団地の前に立つ2人を超

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第169回 カメラで撮られた世界としての『クリィミーマミ』

    ここ数日、『クリィミーマミ』について書いていて、自分がいかにこの作品が好きだったのかを思い出した。作品にも、キャラクターにも思い入れして観ていた。また、脚や演出を意識して観た作品でもあり、「この話はここが残念」とか「今回は演出がよかった」といった見方もしていた。『クリィミーマミ』で名前を覚えたスタッフも多い。それから、昨日の原稿で触れるのを忘れていたけれど、最終回3部作において、マミがファィナルステージをやり遂げようとした理由について、劇中で触れていないのが面白いと思う。シリーズ構成的には、それをセリフで言わせないのがポイントだったのかもしれない。キャラクターやストーリーについての話は、前回までで一段落。今日はテクニカルな面について触れたい。 「第161回 『魔法の天使 クリィミーマミ』」で「ファンタジーではあるが、基的にリアル志向の作品であった。作品世界に関しても、人物に関しても、現

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第168回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』7

    50話「マミがいなくなる…」、51話「俊夫!思い出さないで」、52話「ファイナル・ステージ」が最終回3部作だ。優は1年の期間限定で、ピノピノから魔法をもらっていた。50話「マミがいなくなる…」(脚/伊藤和典 絵コンテ・演出/望月智充 作画監督/後藤真砂子)で、その1年が終わるのは、6月30日午前5時45分である事がわかる。しかし、7月に香港でマミのデビュー1周年コンサートが予定されていた。マミは、コンサートを6月に国内でやりたいと立花に言うが、今から国内の会場は確保できない。一方、めぐみがマミの様子がおかしい事に気づき、新聞はマミが7月に引退する事を報じた。マミを助けたのは、20話「危険なおくりもの!」で登場したトンガリ王国の王子、呪術師の老婆、38話「ときめきファンクラブ」で登場したハイソサエティークラブの兵藤進ノ介だった。彼らのおかげで、6月に国内でコンサートができる事になる。兵藤が

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第167回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』6

    47話「マミのファーストキス」(脚/島田満 絵コンテ・演出/立場良 作画監督/河内日出夫)は、映画撮影の話だ。マミの次回主演作「ブルーメアリの伝説」では、キスシーンが予定されていた。立花はこの映画で、彼女をラブロマンスも演じられる格的タレントとして飛躍させたいのだ。優はまだキスの経験がなく、仕事でファーストキスを経験したくないと思い悩む。クライマックスで、撮影中に事故が起きてマミが川に落ちる。それを助けるために俊夫が活躍。ドタバタの中での事故によるものではあるが、マミと俊夫は唇を重ねる。 この話の中盤で、映画でキスする事に不安になっていた優が、夜遅い時間に、ダイニングルームに行く。すると、寝間着姿の哲夫となつめが抱き合って口づけをしていた。それを目撃した優は、夜道を走って俊夫の家まで行き、彼に、やはりファーストキスの相手は好きな人でなくては嫌だと告げる。このシチュエーション自体は、大層

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第166回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』5

    第4クールの望月智充演出担当回に、46話「私のすてきなピアニスト」(脚/土屋斗紀雄 絵コンテ・演出/望月智充 作画監督/後藤真砂子)がある。マミは、TV局でアルバイトをしている貴宏という青年と出会う。彼が撮影で使う高価な花瓶を運んでいたところ、急いで走ってきたマミがぶつかって、花瓶は落ちて割れてしまった。それが2人の出会いだった。彼はかつてビアニストを目指していたが、とある事故で手にケガをして、ピアノを弾けなくなってしまっていた。ケガは完治しているのだが、事故のトラウマから抜け出す事ができず、いまだにピアノが弾けない。現在、彼は作曲家を目指しており、TV局でアルバイトをしているのは、留学する学費を稼ぐためだ。マミは彼に好意を抱き、そのトラウマを克服させようとする。 「私のすてきなピアニスト」は演出も作画も洗練されており、『クリィミーマミ』ファンの間で評価が高いエピソードだ。ただ、僕は

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第165回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』4

    前回書いたように、31話「優のフラッシュダンス」で、僕は望月智充のファンになった。『クリィミーマミ』における彼は、常に作画監督の後藤真砂子とコンビを組んでおり、望月&後藤コンビの作品と書く方が適切なのだが、話を分かりやすくするため、ここでは望月智充担当回という言い方で話を進めたい。 「優のフラッシュダンス」の次に、望月智充が手がけたエピソードが37話「マリアンの瞳」(脚/島田満 絵コンテ・演出/望月智充 作画監督/後藤真砂子)だ。僕が一番好きなエピソードが「優のフラッシュダンス」なら、一番感心したエピソードが「マリアンの瞳」だ。 タイトルになっているマリアンの瞳とは、150年前に、リヒテンゲルの王女マリアンが作らせたウェディングドレスだ。そのマリアンの瞳が、マミとめぐみが出演するファッションショーで使われる事になり、パルテノンプロに持ち込まれた。マミはたまたま、小部屋でマリアンの瞳を目に

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第164回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』3

    25話「波瀾! 歌謡祭の夜」、26話「バイバイ・ミラクル」において、優はマミに変身する力を失ってしまった。27話「フェザースターへ!」でフェザースターでの冒険を経て、優は魔法を取り戻すのだが、それと引き替えに冒険に同行した俊夫が、優に関する記憶の一部を失ってしまう。彼は、優とマミが同一人物である事を忘れてしまったのだ。一視聴者である僕が見ても、優と俊夫とマミの関係をシリーズ前半と同じ状態に戻そうとする制作者の意図は明らかで、この話を観て「ちょっと強引だなあ」と思った。28話「ふしぎな転校生」では、優のクラスに日高守という少年が転校してくる。守は自然や動物が好きな少年であり、すぐに優と友達になった。ひょっとして、優、俊夫、守で新しい三角関係になるのかと思ったが、そうはならなかった。守は恋愛には疎い男の子だったのだ。そんなこんなで、『クリィミーマミ』シリーズ後半がスタート。シリーズ後半は、前半

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第163回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』2

    前回の「第162回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』1」で、「『渚のミラクルデュエット』での彼(望月智充)の仕事は演出処理だが、あちこちに彼のよさが出ていた」と書いた。更新した後にとある業界の人から、実際には8話は水谷貴哉と望月智充が、それぞれ1パートずつ絵コンテと演出処理をやっていたという情報をいただいた。それから読者のnorakuroさんからも、望月智充ファンクラブのリストに、当該話数のBパートで絵コンテを担当したという記述があると指摘していただいた。そうだったら納得だ。機会があったら、きちんと裏をとりたい。 昨日取り上げた以外で、第1クールのエピソードで印象に残っているのが、11話「パパは中年ライダー」(脚/戸田博史 絵コンテ/案納正美 演出/市川五領 作画監督/遠藤麻未)と13話「鏡のむこうのマミ」(脚/柳川茂 絵コンテ・演出/水谷貴哉 作画監督/遠藤麻未)だ。「パパは中

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第162回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』1

    今回から、印象的なエピソードを中心に『魔法の天使 クリィミーマミ』を振り返ってみたい。1話「フェザースターの舟」(脚/伊藤和典 絵コンテ・演出/小林治 作画監督/河内日出夫)は、優がフェザースターの舟と出逢い、ピノピノから魔法を授かり、初めてクリィミーマミに変身するまで。 1話前半で、優はローラースケートとローラースティックで街を軽快に走りまわる。彼女の活発なキャラクターと、ローラースティックという洒落たアイテムが新鮮だった。ローラースティックと、俊夫の自転車の追っかけが、なぜかパトカーやヘリまで巻き込んでしまうドタバタは、なにやらアニメ『うる星』チックだった。 フェザースターの舟は競馬場の上空に現れるのだが、舟は半透明で背景が透けて見える。また、手前にヘリや鳥を飛ばす事で巨大感を表現。舟が近づくと競馬場の柵が地面から抜け宙に浮き、紙くずが舞ったりと異常現象が起きる。フェザースターの舟は

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第161回 『魔法の天使 クリィミーマミ』

    『魔法の天使 クリィミーマミ』は新鮮な作品だった。ロボットアニメ史において『機動戦士ガンダム』がそうであったのと同じくらい、魔法少女アニメの歴史において『クリィミーマミ』は画期的な作品だった。僕は今までも数度『クリィミーマミ』について書いているのだけど、ちゃんと書けた実感がない。今回は何度目かのチャレンジだ。 森沢優は、小学4年の元気な女の子だ。ある日、彼女は夢嵐に遭ったフェザースターの船を助けたことから、妖精ピノピノに1年の期限つきで魔法のステッキを渡される。その力で16歳くらいの美少女に変身した彼女は、芸能プロダクションであるパルテノンプロの立花慎悟にスカウトされ、クリィミーマミとして歌手デビューする事になる。優は、両親や周囲の人達に自分がマミだという事を隠し、芸能活動を続ける。優の年上の幼馴染みであり、想いを寄せている大伴俊夫も、マミの大ファンになった。優は俊夫がマミに夢中なのが、ち

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日バックナンバー

    BACK NUMBER ■08/11/04 第1回 『魔女っ子メグちゃん』 ■08/11/05 第2回 「マンガ少年」 ■08/11/06 第3回 「TVアニメの世界」 ■08/11/07 第4回 スタジオ見学 ■08/11/10 第5回 『宇宙戦艦ヤマト』 ■08/11/11 第6回 劇場版『宇宙戦艦ヤマト』 ■08/11/12 第7回 『宇宙海賊キャプテンハーロック』 ■08/11/13 第8回 劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト —愛の戦士たち—』 ■08/11/14 第9回 「アニメージュ」 ■08/11/17 第10回 『未来少年コナン』 ■08/11/18 第11回 『ルパン三世[旧]』 ■08/11/19 第12回 『ルパン三世[新]』 ■08/11/20 第13回 劇場版『ルパン三世[マモー編]』 ■08/11/21 第14回 『無敵鋼人ダイターン3』 ■08/11/25 第15

  • WEBアニメスタイル | animator interview 橋本敬史(1)

    animator interview 橋敬史(1)情熱で始めたアニメーター仕事 大友克洋監督の大作『STEAM BOY』でエフェクト作画監督を務め、現在は業界内外で「エフェクトの匠」として知られる彼。クオリティが高いだけでなく、スピードと仕事量においても業界屈指と謳われるプロフェッショナルである。『モノノ怪』では、キャラクターデザインを手がけ、他の作品とは違った別の顔を見せてくれた。また、3DCGに作画アニメ的な魅力を与えるスーパーバイザーとしても活動している。彼がどのようにして自分のスタイルを築き上げてきたのか、たっぷりとお話を伺ってきた。 ●PROFILE 橋敬史(Hashimoto Takashi) 1965年9月30日生まれ。群馬県桐生市出身。血液型はA型。高校卒業後、じゃんぐるじむに入社し、その後フリーのアニメーター・デザイナーとして活躍。メカやエフェクトの作画には定評があ

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第10回 『未来少年コナン』

    今では『未来少年コナン』は名作として評価されている。勿論、それについて異論はない。宮崎駿の実質的な初監督作品であり、代表作。僕を含めて、宮崎駿の最高傑作だと信じているオールドファンは多いはずだ。放送が始まったのは1978年4月4日。NHKが初めて放送した30分枠のセルアニメシリーズである(それまでも『みんなのうた』や、実写とアニメを合成した『宇宙人ピピ』はあった)。放映開始前は「NHKがアニメを放送!」という理由で話題になった。今でこそNHKがアニメの放送をするなんて当たり前だが、この時は、お堅いNHKがアニメ放送に乗り出した事が、ちょっとした事件だったのだ。アニメブームだけが、NHKがアニメの放送を始めた理由ではないのだろうが、アニメブームがNHKまで動かしたのだと思い、誇らしく感じた。同じように思ったアニメファンは多かったのではないか。 最初に『未来少年コナン』のビジュアルを観たのは、

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第9回 「アニメージュ」

    今日はアニメ雑誌の話。前回までと話は前後する。1977年春に「OUT」が創刊された。この雑誌は創刊当時は、若者向きのサブカルチャー雑誌だったが、第2号で60ページにも及ぶ『宇宙戦艦ヤマト』の大特集を組み、これが大反響を呼び、やがてアニメの記事が増えていった。「OUT」は雑誌の基カラーにパロディ感覚があり、また、読者投稿ページに力を入れていた。大半がアニメの記事になってからも、アニメと関係ない投稿コーナーがあるなど、独自性の強い雑誌だった。第2号の『ヤマト』特集に関しては、大々的に『ヤマト』を取り上げた雑誌は当時は他になく、ファンにとって大変にインパクトのある1冊だった。 ただし、僕はこの創刊2号を当時手にとっていない。多分、地元の屋に入荷しなかったか、入荷したとしても中学生が見ないような棚に置かれていたのだろう。最初に「OUT」を手に取ったのは1978年の3月号。巻頭はスタジオぬえの特