テスラ「モデル3」(「Wikipedia」より) 米テスラの販売手法は、これまでのスタイルを大きく覆す。例外なき慣習としてきた輸入代理店網を省略し、販売員を置かず、営業もしない。手厚い歓待で客をエスコートすることはない。そもそも広告もなく、ましてダイレクトメール(DM)でのアプローチさえもしないのだ。 さらに驚くことに、試乗車もない。試乗車がないから、購入を考えている客は走り味を試す機会がないまま、1000万円を超えようというクルマを買うことになるのだ。 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、EV(電気自動車)を「走るスマホ」と考えている。それゆえにクルマの概念をことごとくぶち破り、その商法はスマホを売るがごとき単純なものとなっているのだ。だが、スマホでも販売員はいるし、販売代理店もある。 そもそも「モデル3」のコクピットにはタブレット以外に表示するものはなく、操作系も最低限