日本有数の進学校、筑波大学付属駒場中学・高校(筑駒)から東京大学に進んだ宇佐美峻氏(23)が起業したmikan(ミカン、東京・渋谷)。同社が手がけるスマートフォン(スマホ)向け英単語学習アプリ「mikan」は高校生中心に支持を集め、ダウンロードは100万件に迫る勢いだ。東大を飛び出した宇佐美氏。夢の米アップルに迫る会社をつくれるのか。 「東大ですか、いや戻る気はないですね」。東京・渋谷の少し古びたマンションの一室がミカンのオフィスだ。宇佐美氏は東大工学部の機械情報工学科に進んだが、現在は休学中。最先端のロボット工学を学ぶ人気学科だが、「今ひとつ打ち込めなかった。このまま大学院とか、就職するのも」。そんなとき、インターネットで個人に仕事を発注するクラウドソーシング大手、クラウドワークスでのインターンシップ(就業体験)で、IT(情報技術)のおもしろさに目覚めた。米スタンフォード大学に留学しよう