西日本旅客鉄道(JR西日本)の社員が過労自殺したとして、遺族が会社を相手取り、1億9144万円の賠償を求めた裁判の判決が3月20日にあり、大阪地方裁判所はJR西日本に対して約1億円の支払いを命じた。 裁判資料によると、事件の当事者はW氏(男性、当時28歳)。W氏は、東京都内の大学院を2009年3月に卒業し、同年4月にJR西日本に総合職として採用された。 遺族や上司はW氏の性格を次のように評する。 「真面目で、礼儀正しく、他人のことを第一に考える優しい人」 「完璧主義のところもあって、仕事はキッチリこなさないと気が済まないところはあった。大学の卒業論文では、期限に間に合わすために、がむしゃらにやった。手を抜けない性格で、教授が卒業時の寄せ書きに、『弦を緩めることの大切さ』と書いていたほど」 「資料の作成は細かく、精度も高くて、とてもわかりやすかった」 「正義感が強く、曲がったことが嫌い。どん
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