{{ tag.name }} 本体 {{ book.topics_1['price'] }}円(税別) レーベル {{ book.label }} 発売日 {{ book.topics_1['sdate'] }} ISBN/雑誌コード {{ book.first_content['code'] }}
ヴィクトリア朝時代のインターネット (ハヤカワ文庫NF) 作者:トム スタンデージ早川書房Amazon約200年前の19世紀。科学は未発達で、現在は一般的なものが存在しない時代だ。抗生物質はみつかっていないし(抗生物質は20世紀)、ライト兄弟が飛行を成功させたのも1903年のこと。しかしヴィクトリア朝時代には「インターネット」はあったのだ──というのが、本書『ヴィクトリア朝時代のインターネット』の主張である。 いくらなんでもヴィクトリア朝時代(一般的に、ヴィクトリア朝は、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す)にインターネットはないでしょと思うだろうし、実際現在と同じようなインターネットは存在しない。しかし19世紀には「電信」が存在し、それは現在のインターネットと同じものとして機能していた。都市間、国家間にケーブルを張り巡らせることで、今のインターネッ
デイリーポータルZのライター、関係者が愛読している本を語ります。 今回はライターのスズキナオさん。レコメンドは「幻の麺料理: 再現100品」(青弓社) 聞き手はパリッコ、石川です。 ではスズキナオさん、お願いします。 スズキナオ: 魚柄仁之助さんっていう、食文化を研究してる方の本です。日本食の歴史みたいな、先前戦後の食文化の変遷とかに特に詳しい方です。 まず表紙のこれがおいしそうでしょ。 「幻の麺料理: 再現100品」魚柄 仁之助 (著)、青弓社 表紙(以下、引用は全て同書) パリッコ: 「食べられることの喜び」みたいな写真。 石川: ははは。この写真はなんなんですか。 スズキナオ: この本は戦前戦後の婦人雑誌とかに、掲載されていた麺料理のレシピをひもといていって、その中で、ちょっと変わったものを再現したりしてる本なんです。 なので、そういう当時の写真の1つなんですかね。 そもそも、いまの
日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 この『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』は、英国人記者が語る日本の競輪論である。日本でどのように競輪が生まれ、育ち、危機を乗り越え、そして日本ならではの独特な魅力はどこにあるのか、それを一冊を通して語り尽くしていく。 それにしても、なぜ英国人記者が日本の競輪を語っているんだと疑問に思うかもしれない。その理由は簡単で、著者のジャスティン・マッカリーは日本研究で修士号を取得し、読売新聞で編集者や記者として活躍。その後ガーディアンに入社し日本特派員として活動する、日本在住歴が30年にも及び、同時に競輪の熱狂的ファンだからだ。 本書の「はじめに」は2017年に平塚競輪場で行われた日本競輪最高峰のレースKEIRINグランプリの描写からはじまるが、その熱量ある文章は競輪
谷知子 @wakahouse97 当たり前なのですが、大学の授業で学生に共感してもらえるところと、社会人講座で反響が大きいところは違います。はっとさせられる経験もしばしば。 大学生に話しても反応がないのに、社会人の受講生の反応が大きい例に、鴨長明『方丈記』のこの箇所があります。 大飢饉の様子を描写した部分です。 2023-07-17 16:33:38 谷知子 @wakahouse97 さりがたき女男など持ちたるものは、その思ひまさりて、心ざし深きは必ず先立ちて死ぬ。そのゆゑは、我が身をば次になして、男にもあれ女にもあれ、いたはしく思ふかたに、たまたま乞ひ得たる物を、まづ譲るによりてなり。(『方丈記』) 2023-07-17 16:34:19
ミサンザイ 同人誌 「天皇を旅する本」「天皇を旅する地図」ほか BOOTHはじめました @katsunomisanzai 江戸の黄表紙、ごうつくなじいさんが土蔵のリフォームしなきゃいけないが金かかってやだなあと思ってたら夢に土蔵の精がでてきて云々…という話。 土蔵の精って。正座して礼儀正しいし…ほんとうに江戸時代の擬人化スキルはすごい。何度つぶやいたかしれませんが、何度みても感嘆する。 pic.twitter.com/8lYLhdGTv6 2023-05-24 20:39:42 リンク Wikipedia 黄表紙 黄表紙(きびょうし)は、恋川春町『金々先生栄花夢』(1775年刊行)から式亭三馬『雷太郎強悪物語』(1806年)までの草双紙の総称である。知的でナンセンスな笑いと、当時の現実世界を踏まえた写実性が特徴である。 それまでの幼稚な草双紙とは一線を画する、大人向けの読み物として評判にな
独裁者の料理人:厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 作者:ヴィトルト・シャブウォフスキ白水社Amazonこの『独裁者の料理人』は、その書名通りの一冊である。カンボジアのポル・ポト。イラクのサダム・フセイン。ウガンダの大統領イディ・アミン。アルバニアの首相エンヴェル・ホッジャ。キューバのフィデル・カストロ──。そうした独裁者と呼ばれることもある彼らにかつて仕えた料理人らにインタビューを行い、彼らが何を食べ、何を好み、どのようなコミュニケーションをとってきたのかをまとめている。 最初はそんなに期待しないで読み始めたのだけど、これが大変におもしろい! 独裁者は常に暗殺に怯えるものだが、この世でもっとも使い古されてきた暗殺手段の一つは「毒殺」だ。もちろんそんなことは独裁者側だってわかっているから、毒味役もいるし成分検査が行われることだってある。とはいえ、だから料理人が誰であってもいいという話にはなら
野ばら社の本がずーっと気になっている。 そこそこの大きさの書店に行くと、実用書コーナーに「イラスト・カット集」だとか「日本の愛唱歌」といった、ちょっとレトロな感じの本が売られているが、それらの本は、たいてい野ばら社の本であることが多い。 野ばら社のイラスト集を見ると、昭和のにおいが濃厚にただようイラストやカットがたくさん載っている。 しかも驚くべきことに、野ばら社の本は昭和時代から売れ残っているのではなく、版を重ねて出版されており、書店にある本の奥付の再販の日付をみると、そんなに古い本ではない。 近所の商店街にある、いい感じに年季が入った喫茶店のような、野ばら社の本。 みなさんに野ばら社の本のよさを知ってほしい。 野ばら社の本、知ってます? 「野ばら社の本」といっても、ピンとこない人が多いと思うので、まずはぼくが持っている野ばら社の本を紹介したい。 ぼくが持っている野ばら社の本 野ばら社の
2020年3月、江戸時代後期の椿井政隆という人物が作った偽の家系図や絵図など「椿井文書」と呼ばれる一連の偽文書(ぎもんじょ)についてまとめた『椿井文書――日本最大級の偽文書』(中公新書)が出版され、話題を集めました。椿井文書の実体と、それを根拠に町おこしが行われている実態を明るみにした同書は「新書大賞2021」3位にも選出。歴史の嘘が真実へと置き換わっていくことについて、著者の大阪大谷大学・馬部隆弘准教授に話を聞きました。 「椿井文書」は山城国相楽郡椿井村(現在の京都府木津川市)出身の椿井政隆(1770~1837年)が、中世の地図や絵図、家系図と称して偽作した文書の総称。現在の滋賀県北部から京都南部、大阪まで数百点が広く流布した。代表的なものとして、興福寺(奈良県)の末寺をリストにまとめた「興福寺官務牒疏(こうふくじかんむちょうそ)」がある。 <名前を見ただけでむず痒くなりますね> ――「
昨年暮れ、いきなりゲラのpdfが送られてきた。 『'80sリアルロボットプラスチックモデル回顧録』と題されたその本は、 その名の通り、ガンプラブームに端を発したリアルロボットアニメとそれを取り巻くプラモデル文化の狂乱と、 そのあまりにもあっけない終焉(……そう、終焉だ)を網羅的かつ異常なテンションでまとめた一冊であった。 読んでいるだけで、いつもの調子で喋りまくるあさのまさひこの肉声が画面を通じて聞こえてくるようだった。 そして信じられないほど濃厚で、ありえないほど量の多い脚注。 左上に注記してあるとおり、この本には写真やイラストといった図版はいっさいない。 画像なんてググればほとんど出てくるし、おそらくここに出てくる物体について断片的に記録された雑誌や書籍はゴマンとある。 しかし、書いてあることはググって出てくることとそうでないことがあり、ちゃんと全てが地続きに語られている。 これがマジ
失敗の本質(戸部良一 他共著) まず最初に「失敗の本質」を紹介します。こちらの本はノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦という大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、「日本軍の敗因の組織論的考察」から「日本企業・日本の組織が陥りがちな点」を考察しています。 人間関係の過度な重視、連携不足、過去の戦術にこだわりすぎなどの問題点から「合理的・近代的な組織」であった、結果として非合理になってしまった日本軍ですが、この非合理は現代の日本組織にも継承されている点が非常に多いのがこの本を読むとわかります。 「日本軍は愚かだったから負けた」と断言する人が属する組織で日本軍と同じような非合理性が発生していることは日本であれば決して珍しいことではないと思います。 こちらの本は防衛大学校の教授陣が共著し、今もなお読み継がれるベストセラーになっていま
8 1/2章で書かれた国書刊行会の歴史 第一章 創世記 1970年代初め、とある印刷会社が考えた。下請け仕事ばかりではつまらない、オレたちもひとつ出版をやってみようじゃないか。編集のノウハウはないが、復刻本なら需要さえ外さなければいい。第一弾は『玉葉』と『明月記』。明治時代に古典籍の翻刻・頒布を行なった会員制の出版団体「国書刊行会」が刊行した平安・鎌倉時代の貴族の日記である。どうせなら、というので社名も一緒に拝借してしまったのがそもそもの始まり(後にこれが様々な誤解を生むことになる)。 第二章 複製技術時代の国書 海外文学やオカルト本でしかこの会社を知らない読者は、国書刊行会という社名に違和感をおぼえるかもしれない。だが、創業当初の『万葉集難訓考』『蝦夷語集録』『近世風俗見聞集』『日本天台史』『浦上切支丹史』『益軒全集』……といったラインナップはまさに「国書」のイメージそのもの。日本史・東
リンク Wikipedia 池内紀 池内 紀(いけうち おさむ、1940年11月25日 - )は、日本のドイツ文学者、エッセイスト。 兵庫県姫路市出身。姫路市立城北小学校卒業。兵庫県立姫路西高等学校卒業、東京外国語大学外国語学部卒業、1965年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。神戸大学助教授、東京都立大学教授、1985年東京大学文学部教授、定年前の1996年に退官した。 以後は文筆業、翻訳家として幅広く活躍しており、特にフランツ・カフカ作品の翻訳で名を成している。NHKFM放送「日曜喫茶室」の準レギュラー。将棋の観戦記を執筆したこと 2 users 37 Takuya ONODERA @takuya1975 参考文献一覧を見る限り、翻訳に関しても、近年の重要なナチズム研究はまったく挙がっていません。カーショーのヒトラー伝もない。ドイツ語文献でもめぼしいものはえロンゲリヒの『それにつ
そういえば編者は(理系だが)大学院生であった。ということは手近に大きな図書館があったということである。 しかも、運のいいことに、他に近くに使いやすい図書館が二つもあった。せっかく史料が近くにあるのに打ち捨てておく手はなかろう…というわけで、 平成12年10月ごろから江戸時代までの史料を掻き集めにかかった。基本的に活字本に頼らざるを得ないとはいえ、整備が進んだ現今のこと、出る出る出る…。 ボツボツ入力も始めたものの、いつまでかかるやら。こんなわけで、何年経っても「建設中」の札は外せないだろうが、少しずつでも拡充していくつもりである。 年表は平安以前と鎌倉以後で二分しているが、その境目は通常と異なり、節会相撲廃絶の承安 4年(1174)までを「平安以前」、それ以降を「鎌倉以降」としているのでご留意願いたい。 下の大分類のどれかに収められているが、判断がつきにくい場合は解題から辿ることができる(
上下巻で、本文だけで650ページを超える大著だ。その議論を詳細に紹介するというのは、字数の点でも能力の点でもわたしの限界を超えている。そこで以下では、その議論のごく大まかな流れを紹介することにしたい。 印欧祖語はいつ、どこで話されていたのか インド・ヨーロッパ語族はどうしていち早く広い地域に分布することになったのか。その謎に挑むにあたって、著者は問題を大きくふたつに分解する。すなわち、インド・ヨーロッパ祖語の原郷をめぐる問題(第I部)と、その語族の具体的な拡散過程に関する問題(第II部)だ。 インド・ヨーロッパ語族の諸言語は共通祖先を持っており、その共通祖先にあたる言語は「インド・ヨーロッパ祖語(印欧祖語、Proto-Indo-European)」と呼ばれる(図1参照)。では、印欧祖語はいつ、どこで、どんな人たちによって話されていたのか。これが第一の問題である。 その問題をめぐって展開され
英国の大学図書館で発見された2ページにわたるコーランは、1400年近く前のものと判定された。現存するイスラム教聖典の写本の中では最も古いものだ。(Photograph by Frank Augstein, Associated Press) 世界最古とみられるイスラム教の聖典コーランの一部を発見したと、英国バーミンガム大学のキャドバリー・リサーチ・ライブラリーが発表した。2ページにわたる写本は西暦568~645年に書かれたものだという。目に触れる場所にはあったのだが、これまで誰も気付かなかった。 バーミンガム大学教授でキリスト教・イスラム教学が専門のデービッド・トーマス氏は、「年代測定の結果が正しければ、イスラム教が成立した時期から20年ほど後に書かれたものだということになります」と語った。 写本は同大学が所蔵する中東の文献の中に紛れていた。大学院生のアルバ・フェデーリ氏が、やや後年の本に
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