プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 (ハヤカワ文庫SF) 作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が洋画として久々の大ヒット、ということで、原作小説も合わせて大きく話題になっているようだ。僕も映画を公開初日に観に行ったが、上下巻の原作小説を二時間半にまとめるために、様々な要素をカット、改変しながらも、コアな側面は外さず「映画版」として再構築し、特にファーストコンタクトもののSF映画としては、間違いなく歴史に残る作品といえる。*1 その原作にあたる同名小説は翻訳SFとしては近年最大のヒット作で、ファーストコンタクトに科学的な探求譚に人類の危機といった壮大なスケールの物語が上下巻でまとまっているという点で、初心者にもおすすめしやすい、内容的にも傑作だった。そのうえ、この絶望の時代に、非常にポジティブな気持ちにさせてくれる作品でもあり、ある意味、今この瞬

