フランス大統領選の第1回投票が10日、実施される。世論調査では中道のマクロン大統領(44)と、極右「国民連合」の女性候補、ルペン氏(53)が激しいトップ争いを繰り広げている。どの候補も過半数を獲得せず、両氏による決選投票(24日)となる見通し。 支持率激しく競り合う 仏調査会社エラブは8日、第1回投票を想定した世論調査の結果を発表した。支持率でマクロン氏が26・0%、ルペン氏は25・0%と競り合う。以下、急進左派のメランション氏(70)17・5%▽極右のゼムール氏(63)8・5%▽中道右派・共和党のペクレス氏(54)8・0%――となっている。 マクロン氏は、2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、支持率が急上昇した。プーチン露大統領と電話協議を繰り返し、停戦を働き掛けるなど「戦時の大統領」として求心力を高めたためとみられる。だがウクライナ情勢が膠着(こうちゃく)する中で、有権者の関心は次第