「5中全会」の主要議題 10月1日、中国は「双節」(シュアンジエ)を迎える。国慶節(建国記念日)と中秋節(旧盆)が偶然、重なった「二つの祝日」である。 今年の中国は、「庚子(かのえね)の大厄」(60年に一度の庚子の年には大厄がやって来る)という言い伝えの通り、冬の新型コロナウイルスと夏の豪雨被害で、まさに「大厄の年」となっている。アメリカとの間で勃発している「新冷戦」も、これに加えてよいかもしれない。 それだけに、10月1日からの7連休は、14億中国人が久々に骨休みできる時節となる。だが連休が明けると、「政治の季節」がやって来る。「5中全会」(中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議)である。9月28日夜に出された新華社の速報によれば、10月26日から29日までの開催が決定したということだ。 中国共産党は5年に一度、秋に党大会を開くが、党大会が開かれない年は、全体会議を開く習慣がある。今