公開された阿修羅像を見る人たち=17日午前、奈良市の興福寺、矢木隆晴撮影 阿修羅像など八部衆・十大弟子像(734年、いずれも国宝)の現存14体を仏堂で披露する「興福寺国宝特別公開2009 お堂でみる阿修羅」(同寺、朝日新聞社、テレビ朝日主催)が17日、奈良市登大路町の同寺・仮金堂で始まった。公開前から拝観者の長い列ができ、東京、福岡で計165万人を集めた「国宝 阿修羅展」の熱気が冷めていないことを印象づけた。11月23日まで。会期中無休。 阿修羅像を動画で 上半身だけが残る高さ約50センチの五部浄像と、身長150センチ前後の13体は、仮金堂本尊の釈迦如来坐像(ざぞう)(高さ約2.8メートル)や薬王・薬上両菩薩(ぼさつ)立像(同約3.6メートル)より小さいが、群像として圧倒的な存在感を見せている。スポットライトに浮かぶ一体ごとの表情をじっくり見ようと、ゆっくり進む拝観者が目立った。 特