東京電力福島第1原発の事故で計画的避難区域と警戒区域になっている福島県浪江町が、避難世帯にデジタルフォトフレームを1台ずつ配布し、町からの生活支援情報を流す「電子回覧板」として利用を始めた。フォトフレームは電子メールで送られてきた画像を液晶画面に表示する通信機能付きの写真立て。被災自治体では全国に散らばって避難している住民との連絡手段の確保が課題だが、フォトフレームが各家庭にあれば携帯回線を通じ画像情報を一斉に送り表示できる。 【この国と原発】第1部・翻弄される自治体(その1) 立地自治体へ代償 同町は7月末から県外に2次避難している約1400世帯に配布を始め、9月中に県内避難者や仮設住宅入居者を含め全世帯の約8割に当たる計約6300世帯に配る予定。遠方に避難している住民には「ふるさととのつながりを感じる」との声が出ているという。 被災者向けの相談会や盆踊りといった生活情報や、町内主