与謝野馨前経済財政担当相(74)=衆院比例東京=は5日、次期衆院選に立候補せず、政界から引退する意向を固めた。がんを患った影響で声が出にくくなり、選挙活動が難しいと判断した。 菅直人前首相の要請を受け菅再改造内閣に経済財政担当相として入閣、2011年6月に消費税率を10年代半ばまでに10%に段階的に引き上げることを柱とした社会保障と税の一体改革政府・与党案をまとめた。その後に体調を崩し一時入院していた。 与謝野氏は東京都出身で明治の歌人与謝野鉄幹、晶子の孫。自民党時代から屈指の政策通として知られ文部、通商産業、官房長官、財務など閣僚を歴任。