ニュース解説 世界中でWindowsコンピューターがダウン、あなたのパソコンは大丈夫なのか 2024年7月19日午後1時ごろから、Windowsコンピューターでブルースクリーンエラーが相次ぎ、世界的なシステム障害に発展している。あなたのパソコンは大丈夫だろうか。2024.07.20
トヨタ自動車と米Ford Motor社が、小型トラックやSUV向けの次世代ハイブリッドシステムを共同開発するとの覚書に調印したと発表しました(Tech-On!関連記事1)。この発表を聞いたとき、少し違和感を覚えました。トヨタは最近まで、ハイブリッドシステムの開発は競争領域であり「共同開発というのは難しい」(トヨタ幹部)との考えを示していたからです。自社のシステムの「供与」は別として、自らが優位に立つ領域で他社と新しいシステムを開発することには消極的でした。 では今回の発表はトヨタの方針転換の表れなのか。おそらく、そうではなさそうです。実のところFord社は、ハイブリッドシステムに関しては遊星歯車に二つのモータを組み合わせるトヨタ方式の信奉者と言える考えを持っているからです。実際に開発で協業してはいないのですが、2社は考えを同じくする師匠(トヨタ)と弟子(Ford社)のような関係にあります。
トヨタ自動車の「プリウスプラグインハイブリッド」。V2Hの実証実験では、車載充電器を充放電器に改良するほか、普通充電コネクタは放電にも使う。 日本の自動車メーカーは、スマートグリッドやV2H(Vehicle to Home)に対してどのように取り組むのか━━。前回のブログ(関連記事)で、大手自動車メーカーはもう少し情報公開しても良いのではないか、と述べました。最近になって、自動車メーカーのスマートグリッドに対する具体的な計画が明らかになってきました。 経済産業省が支援する日本のスマートグリッド実験「次世代エネルギー・社会システム実証」の計画(マスタープラン)が、2010年8月11日に明らかになったためです(関連記事)。トヨタ自動車が豊田市で、日産自動車が横浜市で、三菱自動車がけいはんな学研都市で、それぞれ2010年度から2014年度までの5年間実施します。各社は、充電だけでなく放電できる機
Fraunhofer Instituteが集計した2011年5月のドイツの電力需要曲線。そのうち、黄色が太陽光発電、薄い緑色が風力発電、グレーが従来の発電(火力や原子力発電)で賄った部分。グラフ提供:Fraunhofer ISE。 電力危機の中、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが話題になっています。テレビでもそれを取り上げた番組を見ない日はないほど。ところが、残念ながら、再生可能エネルギーに否定的なコメンテータの方の多くは、再生可能エネルギーを事実に基づいて正しく理解していない、つまり誤解しているようです。誤解しているから、否定的なのでしょうけど。幸い、その誤解の多くは事実を知れば解消するものがほとんどです。ここでは、その解消を試みようと思います。 いくつかある誤解を整理すると、再生可能エネルギーは、(1)発電コストが高い、(2)太陽電池は大量導入しても発電コストが下がらない、
図1◎JX日鉱日石エネルギーが家庭用の燃料電池「エネファーム」。残念ながら、写真は2011年2月現在の姿 「10月だとお。本当に今年ですか」。耳を疑う発表だった。JX日鉱日石エネルギーが家庭用の燃料電池「エネファーム」にSOFC(固体酸化物型燃料電池)を使ったタイプを追加する。発表では触れていなかったが、セルは京セラ製だ。それが2011年10月の予定だという。SOFCの開発がここまで進んでいるとは…。恐るべし京セラ。 燃料電池にはPEFC(固体高分子型燃料電池)とSOFCの2種類がある。PEFCは電解質がプラスチック製、SOFCはセラミックス製だ。技術の水準はSOFCの方がPEFCよりずっと高い。PEFCがやっと市場に出始めた段階だから、SOFCの時代が来るのはしばらく先だと思い込んでいた。こんなに早くできてはPEFCの立場がない。 SOFCは効率がPEFCより高い。10月に発売するSOF
5/31〜6/1開催AUTOMOTIVE TECHNOLOGY DAYS 2010 summer 〜HEV/EVで変わる車輌,電池,ビジネスモデル〜エンジンからモータへ。クルマの電動化は,単なる駆動システムの変化にとどまらず,エアコンやブレーキなど周辺システムの電動化,充電インフラの普及,電池リースなどの新ビジネス創出など,自動車産業や周辺産業の姿を大きく変えていきます。電動化が引き起こすインパクトを,多くの専門家が様々な角度から検証します。 6/4,18開催トヨタ流モノづくりと人づくりの心 伝承塾【管理者コース】 管理者・監督者の方を対象に,職場を活性化させ,自ら動く部下を育てるためのセミナーです。部下の育成において最も大切なのは,やる気と知識技能。いかに部下のやる気を引き出すか,いかに改善へのモチベーションを持続させるか,その仕掛けやコツを豊富な事例とともに紹介いたします。 6/7開催
先日、経済産業省が、ガソリンスタンドの支援策を検討する研究会を11月30日に発足させるという報道がありました。需要低迷や過当競争で、ピーク時に全国で6万カ所あったスタンドは4万カ所まで減少しているそうです。これに伴って、ガソリンや暖房用の灯油などの入手が不便になる「ガソリンスタンド過疎地域」が増えていることに対応するのが研究会発足の目的です。 実際、横浜市内にある私の自宅の周辺でも、廃業したガソリンスタンドを至るところで見ることができます。この前は、ガソリンスタンドの跡地がコンビニエンスストアになっていて驚きました。都内にある実家の近くでも、私が学生時代にアルバイトしていたことのあるガソリンスタンドがとうの昔に中古車販売店になっていますし、最近でも、知り合いの女子学生がアルバイトしていた老舗のガソリンスタンドがつぶれてしまって驚きました。 首都圏ですら生き残りが困難なのですから、地方でガソ
ホンダ「フィット」と言えば話題の中心はハイブリッド。性格が素直じゃないので、ここでは、その対極にある「フィットRS」の話をしたい。 フィットの高性能版「RS」。今回はオレンジ色の塗装を前面に押し出してきた。昔ヒットした「シビックRS」を思い出してもらおうという魂胆だろう。ホンダ社内でも「おじさんの懐古趣味」として若い技術者には評判が悪い…らしい。 シビックRSについて懐古、でなく回顧させていただこう。30年以上前になる。某出版社でアルバイトをしていた。そこの先輩の帰る方向が近かったので、よく送っていただいた。 そのクルマがシビックRSだった。その先輩は、本職ラリー、片手間に出版、という人で、当然そのRSはメチャクチャに改造したものだった。今だったら確実に違反のエンジン、わけの分からない計算機、ずらりと並んだランプ、ロールバー、バケットシート、そして4点式のシートベルト。 この4点式ベルトが
以前,NEブログ(Tech-On!関連記事)で書いたように,我が家では日産自動車の電動自動車(EV)「LEAF」を購入する予定です。先日,ついにLEAFに試乗する機会がありました。米Nissan North America, Inc.は現在,LEAFの試乗ツアーを行っており,10月末の週末に米サンノゼ市にやって来たのです。私は事前に参加登録し,ちょうどハロウィーンの10月31日が試乗日となりました。 試乗時間は15分程度で,高速道路ではなく一般道に限定された走行でした。スイッチをオンにすると,「オン!」という音声が車内に流れます。ガソリン車のようなエンジン音がないのですが,車両を始動できる状態になっていることが分かります。駐車場を出て道路に入り,信号のある交差点で左折することになりました。その交差点までは比較的短い距離です。右車線(米国は右側通行)から左折レーンに入るため,加速力を試すこと
「結局さ,大抵の人は英語を多少使えりゃ,現地の従業員を圧倒する仕事ができるんだよね――」。64歳になるというその方(以下,彼)はさらりと言った。彼は台湾に住み,台湾と中国南部の電子機器の工場に技術指導をしている。彼は,中国語をほとんど理解できない。学ぶ気もあまりない。しかし,不良率の低減に対する執念と実績が,彼の下へ仕事を舞い込ませ続けている。 彼はこうも言った。「日本では,中高年のエンジニアが『仕事がない』なんて嘆いているらしいけど,時代が変わったんだからさ,海外に行けばいいんだよ。海外で個々のエンジニアが担当する職務は通常,日本より格段に狭い。そんな中であれもこれも知っている日本人エンジニアは,バイタリティさえあれば“スーパーマン”になれるんだ」。 過去手掛けた特集の取材では,海外転職をしようする人は明らかに少数派だった。親の介護といった事情を抱えている場合にはやむを得ないが,そうでな
2009年9月,鳩山由紀夫総理大臣は国連が開催した「United Nations Summit on Climate Change」で,気候変動対策として温室効果ガスの排出量を削減することを発表するとともに,革新的な技術開発にも取り組むと述べた。家電分野などで他のアジア諸国と競争していくために,日本が「クリーンテック」技術分野に注力する戦略を取ろうとしているのは明白である。 私は先日,米DOE(エネルギー省)傘下のAdvanced Research Projects Agency-Energy(ARPA-E)が米ワシントンDCで開催した初のイベントに参加した( Tech-On!関連記事)。ARPA-Eは,エネルギー関連の最先端技術を短期間で市場に送り出すことを目指している。こうしたイベントに登壇した議会議員や政府高官たちは,以前であれば,日米貿易摩擦時代に日本の自動車メーカーの高い競争力
ソニーは2010年6月22日,リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を正極材に使ったLiイオン2次電池モジュールを開発したと発表した(ニュース・リリース,図1)。電圧は51.2Vで,電力容量は1.2kWhである。最大出力は2.5kW。データ・サーバー用バックアップ電源や,太陽光発電などの蓄電といった定置用途に向ける。 LiFePO4は,熱安定性に優れることから安全性が高く,大型電池の正極材料として注目を集めている。オリビン型という結晶構造を採るため,「オリビン」もしくは「オリビン鉄」とも呼ばれる。ソニーは,LiFePO4を採用したLiイオン2次電池を,ノート・パソコン向けで標準的な,いわゆる「18650」サイズ(直径18mm×高さ65mm)の円筒型セルで既に量産している( Tech-On! 関連記事1)。 定置向けのLiイオン2次電池モジュールについては,三洋電機やパナソニックが発表済みだ(
通常であれば,Steve Jobs氏のプレゼンテーションは問題なく進む。だが,新型「iPhone 4」を発表した「Apple Worldwide Developers Conference 2010(WWDC)」の基調講演( Tech-On!関連記事)で, “事件”が起きた。iPhone 4に搭載した新しいディスプレイ技術を説明するために,新聞のWeb記事をダウンロードしようとしたとき,なかなかダウンロードが進まなかったのである。「ここ(基調講演を行った米サンフランシスコ市のMoscone会館の講堂)のネットワーク状態は,いつも予測不可能だ」とJobs氏はつぶやいた後,壇上からこう懇願した。「今,皆さんが無線LANの利用をやめてくれたら,とても助かるんだけど…」。 これを聞いた聴衆からは,笑い声が漏れた。iPhoneを扱う携帯電話事業者AT&T Inc.の第3世代(3G)ネットワークへの接
2010年12月に日産自動車が電気自動車(EV)「リーフ」の発売を予定し、トヨタ自動車も2012年始めまでに「プリウスプラグインハイブリッド(PHV)」を一般消費者に手の届く価格で発売することを表明するなど、「家庭用電源で充電できるクルマ」が一般消費者にとって身近な存在になる日が近づいています。こうした電動車両は、環境に良いということに加え、割安な深夜電力を利用すると、1km走行あたりのランニングコストを、ガソリン車より大幅に減らせるというのをアピールポイントの一つにしています。 簡単に計算してみましょう。たとえば、プリウスPHVの燃費ならぬ“電費”は6.57km/kWh(JC08モード)と発表されているので、深夜電力料金を8円/kWhとすれば、10km走行あたりの電力コストは約11.9円になります。通常のガソリン車の燃費を10km/L、ガソリン1L当たりの価格を130円とすれば、プリウス
AUTOMOTIVE TECHNOLOGY DAYS 2010 summer HEV/EVの車両,電池技術からスマートグリッドまで,最新動向を一挙詳解! 2010年は電動車両にとって大きな転機となります。2009年末に「プリウス」のプラグイン自動車が発売され,2010年秋には米GM社の「Chevrolet Volt」の発売も控えています。電気自動車ベンチャーの動きも活発で,韓国CT&T社が小型EVの販売を積極化,ノルウェーThink社は米国での発売を計画しています。 こうした動きに歩調を合わせ,電池メーカー各社はEV/HEV用電池の本格的な量産を計画しています。一方で,これまでの電池の限界を破る新しい材料を模索する動きも活発化しています。 電動車両の普及本格をにらみ,充電インフラストラクチャーや新しい課金システム,さらに非接触の充電技術など,電気機器とIT,電力供給を一体化する新しいビジネ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く