農林水産省と富山県は17日、同県高岡市の市営高岡古城公園動物園で死んだコブハクチョウが、高病原性鳥インフルエンザに感染していた疑いがあると発表した。死んだ2羽のうち1羽が簡易検査で陽性だった。同市は動物園を閉園し、今後詳しい検査で確定させる。 動物園で飼育されている鳥で家畜とは異なるため、家畜伝染病予防法上の殺処分や移動制限などは必要とされないが、同市は感染拡大防止のため、動物園の他のハクチョウなどの殺処分を検討している。 農水省によると、16日午前8時、動物園内のお堀でコブハクチョウ2羽が死んでいるのが見つかり、同県家畜保健衛生所で調べたところ、簡易検査で1羽が高病原性鳥インフルエンザの陽性反応を示した。もう1羽は陰性。遺伝子検査を実施するとともに、ウイルス分離を試みており、検体を国の動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送る予定。 動物園では、お堀で飛べないようにしたハクチョウ十数羽