富山県立中央農業高(富山市)の生物生産科3年の女子生徒3人が、高速道路の盛り土部分ののり面にヤギを放牧して、環境に負荷をかけない除草の実験に取り組んでいる。 草刈り機を使った場合と比べ、二酸化炭素排出量の削減効果を検証していく。 放牧実験は中日本高速道路金沢支社などと共同して、砺波市鷹栖の北陸道の北側にあるのり面で、今月20日に開始。フェンスとネットで囲った約1000平方メートルの草地に、今春生まれた子ヤギ2頭を含む5頭を放し飼いにした。 通常、除草はエンジン付きの草刈り機で行い、刈った草は廃棄物として処分されている。ヤギに雑草を食べさせることで、二酸化炭素排出量やごみを抑える効果が期待されるという。のり面には当初、草木がはびこっていたが、開始から1週間で、ヤギのねぐらである小屋の周辺は地面が見えるほど除草が進んだ。 生徒らは週1回、ヤギがどのくらい草を食べたかなどを計算するため、体高や胸