フランスに輸出された静岡県産茶から欧州連合(EU)が定めた基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウム1038ベクレルが検出された問題で、静岡県は21日、前日に発表した御前崎市の製造業者が輸出した「玄米茶162キロ」との情報が誤りで、正しくは同じ製造業者による「新茶135キロ」だったと訂正した。県によると、農林水産省からの提供情報が誤りだったことが原因で、県は再度製造ルートの特定を行い、22日にも業者が保管する新茶を用いて検査する方針だ。 セシウムが検出された新茶は、御前崎市の製造業者が、当初問題にされた玄米茶と一緒に輸出したもの。業者は、複数の茶園で栽培した一番茶の荒茶を5月に県内の工場から仕入れて製造したという。国内での流通状況の調査中だが、県は「流通の可能性は少ない」とみている。 21日夕には玄米茶の検査結果が出たが、製茶1キロ当たりわずか66ベクレルで基準値を大きく下