オランダは大学が農業改革を主導 小宮山宏氏【時事通信社】 日本農業の衰退が止まらない中、最高学府である大学の農学部は何をすべきなのか。東京大学総長を務めた三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏は「日本農業のビジョンを示せ」と訴え、こうした取り組みを行わない農学部をゼロから作り直すべきだと「農学部解体論」を唱えている。小宮山氏に話を伺った。 (聞き手=時事通信デジタル農業誌「Agrio」編集長・菅正治) ◇ ◇ ―大学農学部の何が問題なのか。 オランダは小さな国だが、ワーヘニンゲン大学が農業を引っ張って、世界第2位の農業輸出国になった。大学が農業をつくるのだという思いでやっているから実現できた。それに対し、日本の大学では、稲の遺伝子のように、一人一人の先生は生命科学など細部の研究をしていることが多い。 もちろんそれが無意味だというのではないが、生命科学なら理学部や工学部でも研究している。少なくと
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