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  • オタクと変態はモテる - クマムシ博士のむしブロ

    オタクや変態がモテるためには、自らの歪んだ性癖を隠さずに誇りをもってアピールするべきだ。 オタクや変態だからモテないと思い込むのは、大きな間違いである。確かに、オタクや変態は異性からいぶかしげな眼で見られがちだ。嫌われることもある。だから、自分の趣味や性癖が異性にバレるのを極端に恐れ、隠そうとする。ちょっとファッションに気を使ってみたり流行りの話題についていく努力をして、「普通の人カモフラージュ」を試みる。 だが、これはモテるためには逆効果なので、今すぐやめるべきだ。このような行為は、その他多くのマジョリティ、つまり普通の集団の中に飛び込んで自らを目立たなくしてしまうことである。マニュアル通りのPRポイントをエントリーシートに書きこむ就活生のように、好かれも嫌われもしない当たり障りのない人間になってしまうことだ。 世の中にはマジョリティから逸れた尖った人間、つまり、変わった性癖を持つ人たち

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    agrisearch 2013/02/21
    「バッタ博士」ネタ。※ただしイケメンに限る
  • 不老不死の生き物と幹細胞 - クマムシ博士のむしブロ

    人類の夢、不老不死は、まだ現実のものとなっていない。しかし、自然界には、不老不死を実現した動物が存在する。 ヒドラはクラゲやイソギンチャクなどと同じ刺胞動物に属する、不老不死の動物だ。淡水環境に生息し、体長はおよそ1センチメートルほどで、頭に長い触手をもつ。この触手には刺胞とよばれる毒針のような器官があり、これで動物プランクトンなどをバシっと麻痺させて補する(下はミジンコを捕らえるヒドラの動画)。 ヒドラは100年ほど前から不死身説が唱えられていたが、この生き物が不死身であるというコンセンサスがとれたのは、割と最近のことだ。 アメリカのMartinez博士は、無性生殖するヒドラを1匹ずつ容器に入れて飼育し、継続して観察した。産まれた個体がいれば、すぐさま取り除き、4年間にわたってヒドラが死ぬかどうかを調査した。 その結果、4年の間に死亡するヒドラは、ほとんど見られなかった。もちろん、もっ

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    agrisearch 2013/02/01
    「その理由は、ヒドラの中で増殖し続ける幹細胞と、幹細胞で働く特定の遺伝子にある。」
  • 研究者が自立して研究活動を続ける方法 - クマムシ博士のむしブロ

    日の朝日新聞朝刊で、私の活動が紹介されました。それも、尊敬してやまないバッタ博士と同じコーナーで。光栄な限りだ。 堀川大樹さん「最強」のクマムシを「ゆるキャラ」に仕立てた: 朝日新聞 研究者がキャラクターグッズの販売や有料メルマガの発行を行い、その収益を自らの研究活動の資金にしようする例は自分以外に皆無なため、興味を持っていただいたのだと思う。 クマムシさんtwitter 有料メルマガ「むしマガ」 一方で、海外では寄付によるマイクロファンディングが盛んになってきた。PETRIDISH.orgのような、研究活動に特化したウェブサイトもある。 だが、よほどのことがない限り、寄付のみで個人の研究者が生活し、研究活動を続けるのは無理があるように感じる。上記のサイトなどで寄付を募っている、2〜3人で行う規模の研究プロジェクトでも、日円でせいぜい数十万円を集めるのがやっとだからだ。 確かにプロジェ

    研究者が自立して研究活動を続ける方法 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2013/02/01
    「そう考えると、研究者や研究機関がコンテンツを作って販売するのが、持続可能な方法のように思う。」
  • ゆるふわ極限環境アニマル・ヒルガタワムシ - クマムシ博士のむしブロ

    クマムシを採集しようと路上の干涸びたコケを持ち帰って水に浸して観察すると、その中からおびただしい数のヒルガタワムシに出くわすことが、よくある。クマムシが見つからず、ヒルガタワムシだけわんさか出てくるようなこともあり、そんなときは「ちぇっ、ワムシかよ。シケてんなー」などと、つい独り言で愚痴を漏らしてしまう。 ヒルガタワムシ from Wikimedia だが、ヒルガタワムシの動きはヒルやシャクトリムシと似た、ちょっとゆるふわな動物で、クマムシほどではないにしろ、この生物もかわいいと言えなくもない。そして、同じようなニッチを占めるこのクマムシとヒルガタワムシは、その特殊能力も非常に似通っている。 ヒルガタワムシもクマムシと同様、脱水すると無代謝の乾燥状態、つまり乾眠に移行する。シーモンキーやネムリユスリカでは、乾眠への移行に伴って多量のトレハロースを蓄積するが、ヒルガタワムシにはトレハロースを

    ゆるふわ極限環境アニマル・ヒルガタワムシ - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2013/01/07
    乾眠、放射線耐性の研究について
  • 2012年のむしブロ+5大ニュース - クマムシ博士のむしブロ

    あっという間に今年も終わりですね。今年もむしブロ+をご覧いただいた皆様、どうも有り難うございました。あまりブログを頻繁に更新できなかったのですが、こうして1年を振り返ると色々ありましたね。ということで、2012年のむしブロ+的5大ニュースを取り上げてみたいと思います。 1. ヒ素細菌のDNAにヒ素はなかった 2010年に大々的に報じられた、ヒ素をDNAの部品として利用する細菌の発見でしたが、異なる研究グループがこれを否定する論文がサイエンス誌に掲載されました。この論文の掲載に先立ち、この研究グループはアトランタで行われた宇宙生物科学会議(AbSciCon)で同内容を発表していました。私は講演を聴いた後に取材をし、このブログでその内容を一早く報告しました。 ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 この一件は、科学発見がアカデミアでどのように議論されて検証されるかのケース

    2012年のむしブロ+5大ニュース - クマムシ博士のむしブロ
  • 超高校級とよばれたイケメンサイエンティストの野望 - クマムシ博士のむしブロ

    世の中には天才児とよばれる子どもが稀に存在する。ゲノム解析ツールG-languageの開発者、慶應大学特任講師の荒川和晴氏も、少年時代にきっとそうよばれていたに違いない。 4台のスクリーンで解析作業をする荒川氏 (慶應大学湘南藤沢キャンパスにて) 研究室はコテージのような造りになっている 「なぜ世界中の人々は神や宗教を作りだしたのか?その思考の源となる脳のメカニズムはどのようになっているのか?」 こんなナイーブな疑問を持ったことが、生命科学の道に進んだきっかけだ。高校時代に北米の数学コンテストで3位をとり、大学入学時には教授から超高校級とよばれ、大学院修士課程入学後に3年半で博士号を取得した荒川氏。 そんな人並み外れた経歴をもつ彼が今、クマムシにはまっている。彼には、生命現象を数学的に定義づけたいという野望がある。そして、クマムシは、この野望を成し遂げるための最適な研究対象なのである。 ク

    超高校級とよばれたイケメンサイエンティストの野望 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2012/11/30
    慶應大学特任講師の荒川和晴氏、「飼育方法も改良し、数十万匹のヨコヅナクマムシを楽に飼えるようにしてしまった。」「知的好奇心を満たすために、すべてを投げ打つことができる覚悟と根性。」
  • フランス人の生産性の高め方 - クマムシ博士のむしブロ

    フランスに住んでいると、人々の時間感覚の違いに辟易することがよくある。駅の故障した自動改札は修理をせずに何ヶ月も放置したままだったり、ビザの手続きも無駄に時間がかかる。 ところが先日、これと相反する行動を目の当たりにした。 今月、私が所属する研究室は別の大学に引越すのため、11月9日には業者が研究室から実験机を持ち出すことになっている。よって、この日までに実験机の上の試薬や実験道具はきれいに片付けておく必要がある。このアナウンスが流れたのは10月末だ。 私はぎりぎりまで実験作業をしたかったので、前日の11月8日までに徐々に片付ければ良いと思っていた。また、フランス人の時間感覚からして、他の研究室メンバーもぎりぎりまで片付けずに実験を続けるだろうと予想していた。 ところが、である。意外なことに、研究室のメンバー皆、アナウンスが流れたとたんに怒濤のごとく実験机を片付け始めたのだ。これは、普段の

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    agrisearch 2012/11/26
    「理由はただひとつ、休暇が取りたかったのだ。」
  • バッタ博士によるバッタ本の目次がキてる件 - クマムシ博士のむしブロ

    写真: 前野ウルド浩太郎博士 このブログやメルマガでもたびたびフィーチャーし、コアなファンを獲得しつつあるバッタ博士・前野ウルド浩太郎氏が、11月20日にバッタのを出版することになった。 孤独なバッタが群れるとき<サバクトビバッタの相変異と大発生>: 前野ウルド浩太郎 著 (東海大学出版) 338ページにもおよぶボリュームもさることながら、そのキてる目次が嫌でも目を引く。 目次 はじめに 第1章 運命との出逢い 一縷の望み 師匠との出逢い サバクトビバッタとは? 黒い悪魔との闘い−絶望と希望の狭間に 相変異 コラム バッタとイチゴ コラム バッタ注意報 第2章 黒き悪魔を生みだす血 白いバッタ ホルモンで変身 授かりしテーマ ホルモン注射 触角上の密林 論文の執筆 コラム バッタのエサ換え コラム 伝統のイナゴの佃煮 第3章 代々伝わる悪魔の姿 相変異を支配するホルモン 補欠人生に終止符

    バッタ博士によるバッタ本の目次がキてる件 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2012/11/26
    新著「孤独なバッタが群れるとき<サバクトビバッタの相変異と大発生>」
  • パラサイト男子とその彼を体内に宿した女子の愛の物語 - むしブロ+

    我々ヒトの世界では男女という2つの性が存在するのが当たり前だが、世の中にはメスだけで繁殖する動物や、ひとつの体に雄と雌の両方の生殖機能をもつ雌雄同体の動物もいる。 雌雄同体の動物は、卵子と精子をつくることのできる生殖器官、卵精巣をもっている。雌雄同体の個体が別の雌雄同体の個体と交尾して生殖する場合もあれば、自ら作り出した卵子と精子を受精させて子どもを作る場合もある。後者の受精様式を自家受精という。 雌雄同体の動物種は、動物界全体の5~6%ほど存在する。不思議なことに、莫大な種数を誇る昆虫では、ワタフキカイガラムシの仲間にしか雌雄同体は確認されていない。 Image: Wikimedia ワタフキカイガラムシIcerya purchasiは、1個体の中で精子と卵子を受精させる自家受精をもっぱら行う。だが、この生物における雌雄同体のシステムは、非常に特殊なものとなっている。というのも、卵精巣に

    パラサイト男子とその彼を体内に宿した女子の愛の物語 - むしブロ+
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    agrisearch 2012/11/26
    ワタフキカイガラムシの雌雄同体の仕組みについて
  • バッタに憑かれた男との出会い - クマムシ博士のむしブロ

    写真: 前野ウルド浩太郎博士 バッタに憑かれた男こと、バッタ博士の前野ウルド浩太郎氏がメレ山メレ子氏主催の昆虫大学に出演するらしい。 11/17(土)・18(日)神田の旧電機大校舎にて、虫の魅力をプロに学ぶイベント「昆虫大学」開講します!: メレンゲが腐るほど恋したい 他にも多くの昆虫専門家が講義をするそうなので、興味のある方は立ち寄られてみるとよいだろう。 そしてバッタ博士、近々バッタまで出版するようだ。2013年はバッタ博士がブレイクする年になるかもしれない。 このブログでバッタ博士を紹介してからというもの、その強烈さが巷でウケて、結婚願望を抱く血迷った女子まで出現する始末である。何かがおかしい。何かがおかしいのだが、そんな女子はバッタ博士の一挙手一投足が気になって仕方がないのだ。 ということで、この奇妙な需要に答えるべく、私がバッタ博士と初めて会った時のエピソードをここに一部紹介し

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    agrisearch 2012/11/05
    つくばの農業生物資源研究所にて、両雄邂逅。/「昆虫大学」すばらしい。。
  • 科学報道に大切なこと - クマムシ博士のむしブロ

    ある若手記者によって書かれた、科学報道に関する産経ニュースの記事が叩かれている。 科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に: 産経ニュース 内容は、文系出身の若手記者が記事作成のために研究者の取材をするものの、研究者が話す専門用語や研究意義が理解できずに悪戦奮闘するというものだ。 この記者に対して、理系の教養に欠けること、そして、取材前に予習をしないという姿勢に、多くの批判が寄せられている。記事中の「わかりやすい記事を書くために凡人こそ記者になればいい」という一文も、多くの科学好きの神経を逆撫でしている。 ちなみに、この記者がその時の取材で書いたのが以下の記事だ。 「筋力の衰え測ります」 屈伸でOK 立命大が開発: 産経ニュースwest この記事に対しても、「科学的な説明が不十分」などの批判が寄せられている。同じ研究成果を報告しているマイナビニュースの記事と比べて論じている人

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  • iPS細胞のゆるキャラ「アイピーエスさいぼう君」 - クマムシ博士のむしブロ

    iPS細胞の作製で2012年のノーベル生理学医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が、自身が所長を務める京大iPS細胞研究所の研究費不足をうったえている。 「研究スタッフをきちんと雇うには、マラソンを1年間に80回走らないといけない。人に優しい研究予算のメカニズムにしてほしい」 今年のノーベル生理学・医学賞に決まった山中伸弥・京都大教授(50)が18日、政府の総合科学技術会議の有識者議員会合で、日の研究現場の雇用環境の改善を訴えた。 山中教授は、自身が所長を務める京大iPS細胞研究所の教職員約200人のうち、9割近くが有期雇用で、その人件費は年間約8億円と説明。今年3月に完走した「京都マラソン」で集まった寄付金が1000万円余りだったことと比べながら、スタッフの雇用が、助成期間限定の国の研究費(競争的資金)に依存する問題を指摘した。 スタッフ雇用にはマラソンを年80回…山中教授:読売新聞

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    agrisearch 2012/11/01
    ネタ。できたら教授ご本人が考案してほしい。→id:entry:114702370
  • ヤマトシジミの奇形は原発の影響によるものなのか - むしブロ+

    原発や放射線関連の話題をブログで触れると面倒なことになるのでこの記事はメルマガに書こうと思ったが、社会的な意義を考えてやっぱりブログに書くことにした。 先日、琉球大学のグループにより、福島第一原子力発電所から飛散した放射性物質の影響によりヤマトシジミというチョウに奇形が生じている、という旨の研究結果が報告された。 チョウの羽や目に異常=被ばくで遺伝子に傷か−琉球大: 時事ドットコム The biological impacts of the Fukushima nuclear accident on the pale grass blue butterfly: Scientific Reports 時事ドットコムのニュース記事にでていた以下の研究者のコメントには激しい違和感を覚えざるをえない。 大瀧准教授は「影響の受けやすさは種により異なるため、他の動物も調べる必要がある。人間はチョウとは

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    agrisearch 2012/08/13
    「きちんとデザインされた実験系により、長期にわたる生物の放射線影響をモニタリングすることが肝要だろう。」
  • EM菌こそ宇宙最強のエイリアンである - クマムシ博士のむしブロ

    クマムシも納豆菌も驚愕の、トンデモない論文が大阪日日新聞に掲載されていた。 大阪ヒト元気録:大阪日日新聞 論文中では、EMボカシネットワークという研究組織がEM(Effective Microorganisms)を使用し、その有用性を示している。 そのEM菌の、恐るべき効能の例を挙げよう。 ・ブタの飲み水にEMを混ぜるとブタが元気になり、小屋の悪臭も消えた。 ・そのブタの尿を飲んだがん患者が快方に向かった。 ・EMにサトウキビから作った糖蜜とぬかを混ぜたもの(通称「元気玉」)を河川に放り込むと、浄化された。 などなどだ。 そして、戦慄が走る恐ろしい事実も明らかになった。 なんと、EMは2000ºCでも死なないというのだ。 たばこの火がだいたい900ºC、ガスバーナーを使った激しい炎の温度が1700ºCほどである。鉄でも1538ºCで融ける。 もちろん、このような温度ではクマムシや納豆菌は燃

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    agrisearch 2012/06/16
    ネタ。
  • かわけ!クマムシのように。:理系クンと思想クン - クマムシ博士のむしブロ

    最近、思想ブームが来ているらしい。あちこちのウェブ媒体で思想系の論客がインタビュー記事をみかける。 そして、若手の思想系論客、いわゆる思想クンが一部の女子たちにとってアイドル的な存在になっているようだ。 思想ブーム到来!要チェックのイケメン若手批評家10人: NAVERまとめ 【論壇女子部が行く!】 古市憲寿(上): 論壇女子部 90年代後半に頭角を現したくるりの岸田繁と漫画「ピンポン」のスマイルによって確立された、メガネ男子ブーム。 その後、文化系メガネ男子や理系メガネ男子などやや細分化されたメガネ男子のブームがあり、そこに群がっていた女子の一部が今、思想クンの深遠な脳内世界に着地点を見いだしたしたように映る。 ところで、文化系メガネ男子の人気に比べて理系メガネ男子(≒理系クン)のそれは明らかに物足りなく感じる。ブームも一瞬で終わってしまった。 これは、文化系女子のマーケットの方が理系女

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    agrisearch 2012/06/06
    「今を代表するイケメン思想クンの面々が活躍しているのと同じ舞台で、晴れて論壇デビューと相成ったのである。」
  • クマムシ、卵でも極限環境に強いことが判明する。 - クマムシ博士のむしブロ

    ヨコヅナクマムシの卵. 乾眠状態(左)と通常の水和状態(右) 写真撮影: 堀川大樹, 行弘文子, 田中大介 みなさんこんにちは、堀川です。今回はちょっとプレスリリースっぽい記事を書きます。 このたび、私たちによって明らかにされた、ヨコヅナクマムシの卵における極限環境耐性に関する研究論文が米国科学雑誌Astrobiologyに掲載されました。 Tolerance of Anhydrobiotic Eggs of the Tardigrade Ramazzottius varieornatus to Extreme Environments: Astrobiology 不覚にも、私が自分自身のブログで報告するより1週間以上も前に、アメリカの大手科学サイトで研究論文が紹介されていました。 Tardigrade Eggs Might Survive Interplanetary Trip: Wi

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  • ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 - むしブロ+

    今週からアメリカのアトランタで行われている、NASA主催の宇宙生物科学会議(Astrobiology Science Conference)に出席しています。日、会場では「ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかった」とする研究発表がありました。 2010年末にNASAのWolf-Simon博士らが大々的に発表した、細菌GFAJ-1がヒ素をDNAの部品として使うことができるという発見。この発見の報告直後から、データの信憑性や実験方法の問題について、多くの指摘がされてきました。そしてついに、他の研究者らによる追試がなされ、GFAJ-1はDNAにヒ素を取り込まないとする結果が発表されたのです。 GFAJ-1. Image from Wikimedia ここで、Wolf-Simon博士らが発表した元々の研究内容を手短に説明します。 彼女らは、カリフォルニアにあるヒ素濃度の高いモノ湖から単籬した細菌GFA

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    agrisearch 2012/04/19
    「追試の内容と結果」
  • もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。 - クマムシ博士のむしブロ

    ・納豆菌の恐怖 納豆菌の正体は、地球の支配を目論むエイリアンである。以前、この衝撃的な事実をブログにて報告した。 納豆菌は枯草菌という細菌のグループで、学名はバチルス・サブチリス・ナットー(Bacillus subtilis var. natto)といい、芽胞とよばれる休眠状態に移行することで不死身ともいえる耐性能力を獲得する。 やつらは栄養源なしで100万年以上を生き、100ºCで煮沸しても死なず、人間にとって1万シーベルト相当の放射線を照射されても生き残る。 NASAによる宇宙実験によって納豆菌が宇宙で6年間生存できることが確認され、納豆菌のネバネバ成分の構成するγ-ポリグルタミン酸の大半が地球生物には見られないD型の光学異性体であることが判明した事実などから、納豆菌が宇宙由来の生物であることが、既に科学的に証明されている。 納豆菌は地球に飛来後、納豆というべ物に紛れることにより、

    もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2012/04/01
    「一部の有識者から納豆菌とクマムシの類似性を指摘するコメントも」
  • NASAで働くための方法 - クマムシ博士のむしブロ

    エントリは4月創刊のクマムシメールマガジン「むしマガ」創刊前第0号に掲載されたコンテンツを転載したものです。 ☆ NASAで働きたい 米航空宇宙局、NASA。言わずと知れた世界最大規模の宇宙開発機関です。2012年の年間予算は177億ドルで、日円にして1.4兆円(1ドル78円計算)にも上ります。日の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の年間予算がおよそ2000億円であることを考えれば、その規模が桁違いであることお分かりになると思います。 そんなNASAで2年間、私は博士研究員、いわゆるポスドクとして働いていました。任期付のポジションとはいえ、自分でもまさかNASAで働けるようになるとは思っていませんでしたし、採用が決まった時はめちゃんこ(死語)びっくりしました。もちろん、周りの人々も皆驚いていました。 アメリカだけでなく、世界中の多くの若者がNASAで働くことを夢見ています。もちろん、日

    NASAで働くための方法 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2012/03/26
    食事に頓着しない人ならアメリカで働きやすいが。
  • クマムシを研究対象に選んだ理由 - クマムシ博士のむしブロ

    エントリは4月創刊のクマムシメールマガジン「むしマガ」創刊前第0号に掲載されたコンテンツを転載したものです。 ・・・・・・ クマムシトリビア その0 読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答します。 ◆質問:クマムシ以外にもワムシ、センチュウ、ネムリユスリカなど乾燥に耐えて生き延びる動物がいますが、乾燥や極限環境に強い生物としてはクマムシが圧倒的に有名で広く知られているように思います。これは何故なのでしょうか?やはりクマムシの耐性が圧倒的に高いために注目されていて、研究例も多いからなのでしょうか? ◇回答:はい、これは大変いい質問ですね。おっしゃるように体内から水分を失っても耐えられる動物、つまり乾眠動物は、クマムシ以外にもいます。確かにクマムシは乾眠動物の中でも比較的高い耐性を持っています。 そして、この他にクマムシが耐性動物の代表として良く取り上げられる主な理由として

    クマムシを研究対象に選んだ理由 - クマムシ博士のむしブロ
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    agrisearch 2012/03/26
    「それは、クマムシがカッコ良くてかわいいからに他なりません。」これ重要。