中越パルプ工業と丸紅は19日、植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を用いた農業資材「nanoforest☆(☆はRを〇囲み)-S【アグリ】」を普及させる取り組みが、農林水産省の「みどりの食料システム戦略に基づく基盤確立事業実施計画」に認定されたと発表した。化学農薬の使用低減につながるという。 両社は農業分野でのCNFの用途開発を進めている。アグリはさまざまな野菜や果実の栽培に使用でき、植物に散布することで微細繊維が葉面を覆い、病原菌の侵入を防ぐため化学農薬の使用を減らせるという。 計画の実施期間は2028年3月まで。実証実験によりエビデンス(根拠)の充実を図るとともに、現場での使用方法を分かりやすくまとめたマニュアル作成、展示会出展を通じた販路開拓に取り組む。 両社は「農業現場への普及拡大を見据えた実証実験を進めるとともに、化学農薬から物理的防除資材への転換を推進し、