ブックマーク / kasoken.hatenablog.jp (7)

  • 『科学がきらわれる理由』 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    科学がきらわれる理由 作者: ロビンダンバー,Robin Dunbar,松浦俊輔出版社/メーカー: 青土社発売日: 1997/06メディア: 単行 クリック: 21回この商品を含むブログ (7件) を見る 進化生物学者であるロビン・ダンパーが、研究として書いたなのかと手にとったが、結局「自分の体験に基づく実感」でしかなかった。それでも、まあまあ収穫あった気はする。 著者は、科学がきらわれる理由、当時の状況(1990年代)として序論でこのように予想している。 ガリレオがきっかけ(地動説)。人間が中心だったと思っていた世界を覆した。 科学嫌いの反動として、既存宗教を超えたカルト集団への傾倒、ニューエイジ神秘思想の勃興。 反進化論として、「創造論」がはびこっている。 病気やストレスから自分たちを救ってくれているようには思えない。科学は冷たくて知的すぎるように思える。 科学そのものが、男性支配

    『科学がきらわれる理由』 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite
    agrisearch
    agrisearch 2015/07/08
    「日常生活でも使われている」のは科学技術や理論であり、一般の人々にとって疑ってはいけないものの代表。「科学の手続や方法」を好きで使う人はそういない。
  • 毎日新聞書評:本日の本棚『被曝評価と科学的方法』 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    毎日新聞に、書評掲載です。 放射線に対する被曝は、情報が氾濫していて、私たちには判断が難しい。括弧書きの「科学」の情報があふれている。その中で、天文科学を専門とする科学者で、原子力発電所や被曝評価を専門としないのに、科学的態度で、原発や放射線の問題に真摯に対応した研究者ががいる。 今週の棚:内田麻理香・評 『被曝評価と科学的方法』=牧野淳一郎・著 被曝評価と科学的方法 (岩波科学ライブラリー) 作者: 牧野淳一郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/03/25 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 私たちは、学校教育で理科を学んできたけど。その扱いは未だにわからない。諦めたくなるが、「高校でならう程度の理科で判断できる」と著者はいう。 いえ……基、無理なんですけどね。とはいえ、学校教育がしっかり身についていたら、私たちは無敵だ。でもね

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  • 日本経済新聞・書評『イチョウ 奇跡の2億年史』 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    日曜日の日経済新聞に、書評が掲載されました。 イチョウ 奇跡の2億年史: 生き残った最古の樹木の物語 作者: ピータークレイン,Peter Crane,矢野真千子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/09/17メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る 日経のウェブ版に(無料)登録されている方であれば、以下のリンクから読むことができます。 イチョウ 奇跡の2億年史 ピーター・クレイン著 「環境変化を生き抜いた種の歴史」 古生物としてのイチョウからはじまり、イチョウがどれだけ生物として生き残りやすいかという科学の話からはじまり、宗教のシンボルとしてのイチョウ、や薬に使われるイチョウ、街路樹としてのイチョウ……さまざまな観点から描かれており、なるほど! という発見があちこちにある楽しい一冊です。 原稿には書きませんでしたが、ここでも大巨匠ゲーテが登場します。当時

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  • 毎日新聞・書評『見てしまう人びと:幻覚の脳科学』 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    11月16日付の毎日新聞の「今週の棚」にオリヴァー・サックス著『見てしまう人びと』の書評が掲載されました。 見てしまう人びと:幻覚の脳科学 作者: オリヴァー・サックス,大田直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/10/24メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 毎日新聞のオンライン版(無料)に登録されている方であれば、こちらからも読むことができます。 今週の棚:内田麻理香・評 『見てしまう人びと−幻覚の脳科学』=オリヴァー・サックス著 最初、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の"OPEN SPACE 2014"展で体験した、大きな耳を持ったキツネの話を導入にしようかと思ったのですが。これは、真っ暗な無響室(音の反響がない部屋)の中にひとりで入り、ヘッドフォンで音を聞いていると不思議な感覚に襲われるというメディア・アート。感覚遮断によって

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  • Eテレ『ハートネットTV』「脳からの挑戦」コメンテーター出演 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    ハートネットTVの「リハビリ・ケア新時代 脳からの挑戦」にコメンテーターとして出演しています。このシリーズの1−3回に出ています。いずれも放送は終わっていますが、再放送があります。 ハートネットTV:リハビリ・ケア新時代 脳からの挑戦 - NHK福祉ポータル ハートネット 第1回「心の声を届けたい」 では、ALS患者さんが、ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)を利用して、自らの意思を伝えることを挑戦していることについて、です。所属している研究室で関わっていたので、BMIのことは少々知っていましたが、このような形……大事な人とのコミュニケーションにも役に立つと勉強になりました。 出演者インタビューも、ブログに掲載していただきました。 【出演者インタビュー】内田麻理香さん「BMIは人の尊厳を支えるためにも使える」 第2回「宿命の病に挑む」 ピアノなどの演奏者を悩ます難病、フォーカル・

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  • 自然科学の「メガネ」を作る数学 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    先月、一日に立て続けにある数学者のおふたりにインタビューをした。私の役割は「数学」という世の中にとって遠い遠い分野を、少しでも世間に知ってもらうための仲介役という感じ。 「自然科学」と「数学」は別物だ(……らしい。今までその違いもわからなかった)。というわけで、私もド素人として一連の数学者の皆様のインタビューに関わっているのだけど、これがまた刺激的。 「数学やっている方は、どんなメガネを使って世の中を見てるか気になります」とある先生に聞いたところ、 「物理や化学とかは、メガネを使って対象物を見ますよね、でも数学はそのメガネを作りたいと思ってやっているんです」と。 ああああー、なるほど、と目からウロコ。続けて彼が言うには 「いいメガネを作ったと思っても、ピンぼけだったり。最高のメガネを作ったと思ってもそれが重すぎて使い物にならなかったり。またはすごい良いのでも、見るものがなかったり」と。 世

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  • サムライたちの挑戦。支えるしくみ。 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

    昨日、司会をしたセッション&その後の懇親会があまりにも私にとって刺激的で、まだまだ頭がまとまっていないのですが、とりあえずメモ程度に印象に残ったことを記しておきます。あとで増やすかと。 武器を持つ、武器を研ぐ、対象に切り込む 最初に非難を浴びるくらいの研究でないとダメ 数学で何か考えているときは可視化もできない。数学脳はいつ作られる? 生まれつき? 臨界期がある? 数学のごりごりのを読んで、読んで、読んで、訓練されるかも? こちらはtwitterに書いた内容。 @kasoken: 今日のJSTシンポの司会。登壇した数学者がそれこそ越境する新しい分野の人たちばかり。今はみんな「スターな男」なのだけど「論文はリジェクトばかり」「こっちの学会誌に出せ、といわれ、そこでもあっちに出せと言われ」「自分が座長をやったら1人しか来ない」とか。 2011-02-16 23:40:29 via Tweet

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