松浦農園 松浦 昇さん ギリシャ語で「新芽」を意味するアスパラガス。その名の通り、地表に顔を出して数日の新芽のうちに収穫されます。成長し過ぎると硬さが増して食べられなくなるため、生産者はその成長に細やかに目を配ります。 福島県におけるアスパラガスの生産は会津地方で特に盛んですが、郡山でもおいしいアスパラガスが多く栽培・出荷されています。市内田村町守山の松浦昇さんは、郡山を代表する若手アスパラガス生産者の一人。ハウス24棟に加え、6,000㎡の土地を使い露地栽培にも取り組んでいます。 2018年に就農した松浦さん。農業を始めた想いや日々の作業について話を聞きました。 何十年もかけて作った土が生む甘みと瑞々しさ松浦家は、10代ほど続く古い農家。およそ100年前に現在の土地を拓き、松浦さんが幼少の頃までは養蚕ようさんを手掛けていました。当時の作業の記憶が、松浦さんの脳裏にもまだうっすら残っている