近年IoT活用などで注目が集まる農業分野。しかし一方でその現場は単純作業が多く、個性やクリエイティビティを発揮しづらい点が若者を遠ざける一因になっているともいわれます。今回お話をうかがったのはビシっときまったスーツ姿での農作業姿が注目を浴びている、「スーツ農家」こと齋藤聖人さん。江戸時代から350年以上続く由緒ある農家に生まれながら、農業への新しいアプローチを模索する齋藤さんに仕事への向き合い方を伺いました。 齋藤聖人(さいとう きよと) 山形県川西町で最も歴史ある農場を持つ齋藤家の16代目。新米農家ながら、スーツを着て農作業を行う姿に国内外から注目が集まっている。 スーツ農家 齋藤聖人 (@suit_farmer) | Twitter 好きではじめた仕事なのに 「なぜ働いているのか分からなくなった」 ——ご実家は16代も続く農家だとか。幼少期から、家業を継ぐという想いはあったのですか?