宮崎駿監督と高畑勲監督と鈴木敏夫プロデューサーにくわえて、児童文学家の中川李枝子氏*1が寄稿している。PDFファイルをダウンロードし、ざっと読んでみた。 小冊子『熱風』7月号特集 緊急PDF配信のお知らせ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI まず鈴木プロデューサーだが、映画『風立ちぬ』の宣伝をかねて、戦争を題材とした映画に対する距離感をプロデューサーとして語っている。文章は短めで、中日新聞への寄稿*2を再掲した文章ということもあって、どこかで見かけたような内容にとどまっている。 やはり興味深いのは、他の三者が書いた文章だ。全員が戦前に生まれて子供時代に終戦を体験しており、少しずつ立場が異なる者の記憶証言として、それ単独でも興味深い内容になっている。 特に面白いのが、宮崎監督の語る父親像だ。軍需工場の工場長であり、しりあいに反対されながら戦争末期まで投資を続けたり、戦争責任に対し