この調査結果をもとにデロイト トーマツ コンサルティングは4月16日、シンポジウムを開催。パネリストとして、慶應義塾大学大学院で特別招聘教授を務める夏野剛氏と、インフォバーンCEOの小林弘人氏が登場し、日本のメディア事情などについて語り合った。 真逆のカルチャーで育った人たちが、衝突している 夏野 「いまの日本は、2つの社会が存在しているのではないだろうか。特に世代の違いが大きいと思う。日本人の平均年齢は40代の半ばだが、平均より上の人はネットや新しいメディアをあまり使わない。一方、平均より下の人はとてもよく使う。『SNSなどを介した対人関係を重視する』という日本人は少ないようだが、20~30代では多いのではないだろうか」 夏野氏は世代による違いを指摘したが、これに対し小林氏はどのように見ているのだろうか。 小林 「確かに世代による違いは感じている。『SNSなどを介した対人関係を重視する』