自動運転バスの実証実験に参加した筆者。そこで「自動運転バスの実用化はまだまだ先のこと」と感じたという。いったいなぜか。 自動車業界に就職して二十余年の筆者(小城建三、自動車アナリスト)は先日、自動運転バスの実証実験に参加した。公道での実験に参加したのは初めてだったが、自動運転バスのすぐ横を他の車やバイクが並走し、歩道には人や自転車が行き交うなど、クローズドの走行環境とはまったく違った。 そして、自動運転バスが実用化されるまでには相当な年月がかかることを実感したので、全国各地で行われている自動運転バスの実証実験の課題について、今回実際に体験したことを踏まえて述べてみたい。 試乗時間は15分、走行距離は約1kmで最高速度は時速20km程度だった。「レベル2」の自動運転システムが搭載されて運転者が同乗し、特定条件下でハンドル、アクセル、ブレーキなどの操作を自動で行うと主催者から説明があった。 レ