他人の間違いを指摘するブログではありません。主に、自分が何を解っていなかったり間違ったりしているのかについて、細々と綴ります。 修士論文と卒業論文の締め切りが過ぎてようやく一息つくところまできました。 振り返ってみて、いつものことながら論文の指導というのは難しいと感じています。特に、修士論文の指導の場合、私の所属する部局では、博士課程志望者が増大していることもあって、研究の将来性を含めてアドバイスすることが必要になります。 学生の草稿やメモをみて、それが「研究になる論文」(問いを解こうとすることでより多くのそしてより深い問いが生成するというサイクルに入る起点となる論文)へと向かっているのか「研究にならない論文」に向かっているのかを、場合によっては瞬時に判断しなければなりません。さらに「研究にならない論文」に向かっている場合、どのようにすれば「研究になる」ようにできるのかを、学生のこれまでの