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ブックマーク / erlkonig.hatenablog.com (57)

  • 『雛見沢停留所 〜ひぐらしのなく頃に原典〜』 - 魔王14歳の幸福な電波

    『ひぐらしのなく頃に』の原案として名前だけは古くから知られていた幻の舞台脚「雛見沢停留所」のコミカライズ。「ひぐらし」と共通するキャラクターは魅音と梨花ちゃんのみ。その二人も梨花ちゃんが魅音より年上の「梨花さん」になっていたり、魅音が村の名家どころか単なる一村民にすぎなくなっていたりして、「ひぐらし」とはだいぶ別物です。その中で一貫しているのはやはり作品舞台である雛見沢そのものの設定で、「ひぐらし」のどの部分が最初から用意されていたアイデアであり、どこが後から考えられたものなのかがよく分かりました。 元が舞台脚とういことで場面は基的に停留所から動かず、人物が入れ替わり立ち替わり現れて各シーンを構成するという案配。一冊完結ですが、30ページのお徳サイズで書き込みや文章量も多く、なかなかのボリューム感です。「ひぐらし」の大のアイデアをシンプルになぞってはいるのですが、なまじ予備知識があ

    『雛見沢停留所 〜ひぐらしのなく頃に原典〜』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • こういうのが読みたかったんですよ、竜騎士さん - 竜騎士07『彼岸花の咲く夜に 第一夜』 - 魔王14歳の幸福な電波

    こういうのでいいんですよ、こういうので(ゴローちゃんっ面で) 新作の『ローズガンズデイズ』も出た後なので超今さらになるのですが、『彼岸花の咲く夜に』第一夜をようやくプレイし終えました。『うみねこ』の頃あれだけ騒いでたくせに、どうして『彼岸花』はクリアするまで一年もかかったのかと言われると、うーん……。2010年末に完結した『うみねこのなく頃に』の最終話がこういう感じで、わたし的にどうにも納得しかねた、とゆうかぶっちゃけ竜騎士信者であることに疲れ切ったという感じになりまして、なかなか手が伸ばせなかったのですね(一夜も二夜も即日で購入はしてたんですが……)。もともとノベルゲームなんて竜騎士さんの以外は数年に一程度しかやらない人間なので、一度手が遠のくとずるずるどこまでも機会を逸してしまうわけです。そうこうしてるうちに新作も出ちゃったし、一年半もクールダウン期間を置けばさすがに冷静にもなれたの

    こういうのが読みたかったんですよ、竜騎士さん - 竜騎士07『彼岸花の咲く夜に 第一夜』 - 魔王14歳の幸福な電波
    ak9
    ak9 2012/10/08
  • 【ネタばれ無し】最終感想『うみねこのなく頃に episode8 Twilight of the golden witch』 - 魔王14歳の幸福な電波

    先日、最終話のepisode8(EP8)が公開され、4年間続いたシリーズも無事*1完結となったので、ぼちぼち感想を書いてみたいと思います。タイトルに「ネタばれ無し」って入れましたけど、意味合いとしては「犯人とかトリックとかの具体的な内容には触れない」くらいの気持ちです。抽象的な展開や作品テーマには遠慮無く触れていくので、気になる人はご注意ください。あ、あと1/29(土)に無制限うみねこネタばれチャット開催の予定なのでプレイ済みの方はそちらもよろしくです。 シリーズ概観 さて。『うみねこのなく頃に』は、私がこれまで最も熱心に読み解こうとし、また最も念入りに批判してきた作品です。EP8については見事な「着地失敗」だったなあと評価しているので、そのぶん批判方向への下方修正はあります。とはいえ、私のいちばんの興味、"推理ゲームのルールを換骨奪胎し、アナログゲームやテーブルトークゲーム風のオリジナ

    【ネタばれ無し】最終感想『うみねこのなく頃に episode8 Twilight of the golden witch』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 映画『ひぐらしのなく頃に 誓』が驚いたことに良作でした!(ネタに非ず) - 魔王14歳の幸福な電波

    前作無印の感想 「どうしてこうなった」の反対。「誓」を観てから無印の方を見ると、むしろあちらの方が「どうしてああなった」のかと思いますけど。何にしても前作とは比べものにならないほど良い作品に化けていて、劇場で観なかったのが悔やまれます。 前作は「鬼隠し編のエピソードを実写で再現しつつ、収まりきらないシーンはばっさりカットした」という感じでした。一方の作は、焦点を罪滅し編テーマ「友情の回復」の一点に絞っていて、それに関係のない要素*1をカットしているのは当然、残されたシーンもガリガリ繋ぎ替えてスピーディにしています。原作を"忠実に"トレースするという思想はなさそうで、「ああ、この台詞は原作にもあったな」という箇所が逆に目立つくらいです。 それでも、全てのシーンがテーマに向けて意味を持つように作られているので、違和感は(改編の大胆さと比べると)意外なほど少なく思いました。原作の『罪滅し編』は

    映画『ひぐらしのなく頃に 誓』が驚いたことに良作でした!(ネタに非ず) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 思いついたからって本当にやる奴があるか! - 倉阪鬼一郎『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』 - 魔王14歳の幸福な電波

    「普通こんなこと思いつかない!」という観点で読者を驚かせてくれる作品は多々ありますが、「思いついたからって当にやる奴があるか!」*1と呆れ返らせる作品は意外と少ない気がします。作はそんな「思いついたからやっちゃった」の極北で、閃きが生み出すアイデアというよりはむしろ職人気質の頑固な一途さ生み出した工芸品として、バカミス史に名を残す作品になったのだと思います。2010年度バカミスアワード受賞おめでとうございます。 それにしても、この作品を実際にものにした倉阪さんの苦労がしのばれます。どんなに、苦しかったことか、手間がかかったことか、そしてめんどくさかったことか! と、賞賛するにしてもこんなろくでもない言葉ばかりが口をついてしまうような仕事をあえてやった倉阪さんはもっともっと労われるべきです。「作者と作品は分離して評価すべき」という判で押したような決まり文句がありますが、そういう画一的な訓

  • 選択肢なきルート分岐 - 『うみねこのなく頃に Episode6 Dawn of the golden witch』 - 魔王14歳の幸福な電波

    今回も語るべきことはいっぱい。どこから話したはじめたものか、正直考えあぐねているのですが、ともかくぽつぽつと書きはじめてみます。「具体的な事件、出来事」に関するネタばらしはほぼありません。 象徴だけでできた物語 今回のうみねこは、いつも以上に難解だと感じました。謎やトリックや設定が難しい、という意味ではありません。「これはどのように捉えるべき作品なのか」がなかなか定められない、そういう種の難しさです。 どういうことかというと、今回は象徴*1が非常に多い……というか、ほとんど象徴しか描かれていないのです。具体的な「現象」を伏せたまま、その「象徴」となる描写だけをどんどん組み合わせていったら、いつの間にか「象徴」だけで一つの物語構造体ができてしまった……という感じ。もう何が起きてるのやら分かりません。 物語の描写レベルを「ファンタジー」と「ミステリー」に二層化し、互いに対立させ、あるいは補完さ

    選択肢なきルート分岐 - 『うみねこのなく頃に Episode6 Dawn of the golden witch』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • うみねこは巧いか下手か/竜騎士07は天才ではない - 魔王14歳の幸福な電波

    軽く。*1 うみねこは巧いか下手か http://d.hatena.ne.jp/kaien/20091107/p1 この記事で海燕さんが使っている「下手」という言葉は、細部を削って大筋を捉えれば「過去に蓄積されてきた既存の手法に従っていない」ことを指すのだと思います。脚術のメソッドとか文章体裁とかそういうの。逆にそういうノウハウをぴったり綺麗に踏襲することを指して「巧い」と呼んでいる、ニュアンスとしてはそのように受けとめました。 一方、竜騎士さんが全てにおいて下手くそで、ただ勢いと感性*2だけで作品の魅力を打ち立てているのかというと、実はまったくそんなことはないわけです。このへん、うみねこをちゃんとやってる方には同意してもらえると思うんですが、たとえばプレイヤーの心理掌握術と効果的な演出、物語構造の度重なる転換、ゲームゲームにおける駆け引きのロジック、全8話構成からなる大長編を計画的に

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  • 今この時期だから書く『うみねこのなく頃に』エピソード1の読み方 - 魔王14歳の幸福な電波

    『うみねこのなく頃に episode1 Legend of the golden witch』再プレイ感想にかこつけて アニメ放送が真っ最中の昨今ですが、原作ゲームの手引き的なことを書きます。作中の個々の出来事に関する具体的なネタばらしはしませんが、作品の構造に関するよりクリティカルな言及をするのでご注意を。EP2以降もクリアしてるけど読み方が分からないとか、プレイしようかどうか決めかねている、という方に読んでもらいたい感じです。 先日、エピソード4までの内容をふまえた上で、原作のエピソード1を再プレイしました。プレイ中に書き付けていたメモの文字を計算してみると4万5000字。何かわけわかんない量になってしまいましたが、それだけ詰まるものの詰まった作品であるということの証明でもあるでしょう。 ひぐらしを再プレイした時もそうでしたが、この時点でも骨格の部分は意外なほどしっかり固まっていたんだ

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  • 「エンドレスエイト」を「8/9」と略記してみるのはどうか - 魔王14歳の幸福な電波

    google:8/9 リンク先では四捨五入されてますけど、実際は当然8が永遠に続きます。

    「エンドレスエイト」を「8/9」と略記してみるのはどうか - 魔王14歳の幸福な電波
  • フリーゲームに"無料であること"は求めない - 魔王14歳の幸福な電波

    「フリーゲームとは思えないほどの超絶クオリティ」という謳い文句なんかを見ると、フリーゲームってやっぱりそう認識されてるものなんかなー、と微妙な気持ちになったりします。むー。 たとえば私は、別に"無料で遊べること"に価値を見いだしてフリーゲームをやってるわけじゃありません……というのは半分は個人的な感覚なのですが、多くのフリーゲームファンにもけっこう共通する思いであるとも考えます。たしかに生まれて初めてDLした時の動機は「無料で遊べるから」でしたが、しばらく遊んでるうちに「これはただ事やないで……」と思ったものです。今の私であれば、"市販ゲームには劣るけど、無料で遊べるから"という目的でフリーゲームをプレイするくらいなら、大人しく市販のゲームお金を払います。 私は、他の文化圏にはないゲームを求めて、フリーゲームというジャンルに手を伸ばしています。アンディー・メンテしかり、ステッパーズ・スト

    フリーゲームに"無料であること"は求めない - 魔王14歳の幸福な電波
    ak9
    ak9 2009/07/08
  • 「やる夫シリーズ」とケータイ小説の表現的類似など - 『やる夫がドラゴンクエスト3で遊び人になるようです』 - 魔王14歳の幸福な電波

    あんそく やる夫がドラゴンクエスト3で遊び人になるようです 【01、02】 「やる夫シリーズ」って1〜2スレッドくらいで終わるやつでしょ? と軽い気持ちで読み始めたら……甘かったです。蓋を開けてみれば、まとめサイトですら28ページに及ぶ大長編。これがまたえらい面白かったもんですから、時間にしてまるまる6時間、がっつり一気読みしてしまいました。最初はのんびり読んでたんですが、第6話で一気に突き抜けた感じ。めぼしいイベントはほぼ網羅しているので、DQ3ファンはそれだけでも楽しめるかなと思います。 ふたつのレイヤ 勇者:蒼星石 戦士:やらない夫 僧侶:柊かがみ 遊び人:やる夫 これが初期メンバー。途中で登場するサブキャラやボスモンスターも、京アニ/ローゼンメイデン/ひぐらしあたりをベースにした構成。長編のやる夫シリーズというのを読んだのは初めてだったのですが、スターシステムとクロスオーバーのごっ

    「やる夫シリーズ」とケータイ小説の表現的類似など - 『やる夫がドラゴンクエスト3で遊び人になるようです』 - 魔王14歳の幸福な電波
    ak9
    ak9 2009/06/22
  • MYSCON10感想、および若者におけるミステリーの現況について。あとうみねこ。 - 魔王14歳の幸福な電波

    目次 「夜の部」開始 読書会「天帝のはしたなき果実」 若者とミステリーの現状 予想外に「うみねこのなく頃に」の話 MYSCON閉会 下僕のtimetideに参加させて私は千里眼でこっそり覗いていたMYSCON10の感想を箇条書きメインでー。あえてオフレポとかでなく感想記事のスタイルにするのがこのサイト然としていてよろしかろうと思います。企画催しへの参加よりも、隅っこで雑談してる時間の方が多かったので、これ企画としてのMYSCONの感想か? という個人的会話のまとめ的な内容になっちゃいましたが……まあ意義深い話が多かったと思うので。 副題として「若者におけるミステリーの現状」と入れました。丸一日近いMYSCONを通して、若者の中でのミステリーの希薄化という問題について考える機会がなにかと多かったからです。いちおう若者、というか素人に近い範疇に入るかと思いますが、そのサンプルとしての一意見にで

    MYSCON10感想、および若者におけるミステリーの現況について。あとうみねこ。 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 竜宮レナはヤンデレじゃない! - 魔王14歳の幸福な電波

    相互理解不可能性としての「狂気」を噛み締めて、それでもコミュニケーションをしていく - あままこのブログ ヤンデレ――少女の「病み」に託されたもの - キリンが逆立ちしたピアス これらの記事はそれぞれ興味深いのですが、その論とはまったく関係ない話を。世間一般における竜宮レナさんの受容のされ方が、あまりにもあんまりだと思い……。あんまりだと思ったので キャラクターの性格の話をします。キャラクターの性格の話をネタばれと感じる人がいるかもしれません。 ヤンデレの解釈にも色々ある*1ようですから、あまり細かい定義をごちゃごちゃするもんでもないと思うんですがー。でも、わざわざヤンデレという名前をつけるくらいなんですから、少なくとも「"恋愛感情"が高じて異常な行動をとる」というポイントくらいは押さえてほしいし、そうでないなら誤解なきよう断りくらいほしいもの。そして、なぜか「ヤンデレ」の代表として扱わ

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  • 「勇気があればなんでもできる」という絶望 - 魔王14歳の幸福な電波

    「要は勇気がないんでしょ?」は、「勇気さえあれば行動できる」という主張の裏返しでしょう。似たようなので、「人生は気持ち次第」という話もあります。これらの主張は、圧倒的に正しいと思っています。 仕事を探す、女の子に話しかける、絵の練習を始める、明日から気出す。ある分野でトップを目指す等の高度な目標を設定するならともかく、「最初の一歩」*1を踏み出すのにノウハウや資は必要ありません。やるか、やらないか。勇気を出すか、出さないか。そうでしょう。全てはそれだけの問題であり、人生は気持ち次第でどうとでもなるのです。 こういった主張を、福音に感じる人がいます。そういう人は幸せです。彼らは、人生をより良くするための切符を手にしています。後は、それを改札口に差し出すだけ。「勇気さえあれば行動できる」「人生は気持ち次第」という原則を胸に秘めて、どうぞ充実した人生を歩んでください。 でも私は、「勇気さえあ

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    ak9 2009/04/04
  • 全描写が伏線のWeb漫画、 『胎界主』 が凄い、本当に凄い - 魔王14歳の幸福な電波

    Web漫画 胎界主 この漫画が、当に凄いのです。 無料で読めるWeb漫画です。だから「ネットでお金も払わずにこんな面白い漫画が読めるなんて、今はいい時代だなあ」なんて思いながら読み始めました。でも、十話も読み進めると、そんな条件付きの感想はどっかに吹き飛びました。「こんな凄い漫画が読めるなんて、当に嬉しい」 後半は、そんな感慨を抱きながらの一気読みでした。 一級のストーリー漫画だと思います。独自の宇宙法則/世界構造とか、派閥抗争に知謀を巡らす悪魔とか、腕力ないけど瞬時の状況対策が凄い主人公とかの話です。主人公は、人嫌いだけど人助けして金銭を巻き上げる、ブラックジャックが何でも屋に鞍替えしたみたいな男です。 とりあえず第一話を読んでみます。一読して、わけの分からない作品です。わけが分からないけど、にも関わらず明らかな魅力があります。だから、再読します。再読するとちょっと分かるのですが、や

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    ak9 2009/03/29
  • ブームが廃れてからが作品/ジャンルの成熟期 - 魔王14歳の幸福な電波

    「何々のブームはもう下火だ」→「何々は終わった」みたいな言葉を見るたびに思うこと。 まあブームなんですからそりゃそのうち廃れましょう。が、それが作品にとって無条件によくないことである、とはあんまり思わないのです。 ブームになってるということは、方々から注目されているということです。それは人が集まってるということですし、企業的にはお金になるということでもあります。関連グッズやら、アニメ化やら、二次創作やらなんやかや。 そういう状況は、いろんな過剰を生み出します。賑やかなのはよいことですが、それは同時に善し悪し区別のない混沌を呼び込みます。常に何か余計なものがくっついてくるので、大元である「作品そのもの」に視線を落ち着けることがなかなかできない、ということにもなると思うのです。 ブームが去ると共に、そういった過剰な要素は減っていくでしょう。移り気な人たちは波にさらわれてどっかいっちゃうでしょう

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  • わたしのかんがえた【でんせつのほん】 - 魔王14歳の幸福な電波

    31人の作家志望の若者たちが「自分の未来のデビュー作のあとがき」を想定して書いた、31の掌文から構成される同人誌。涙なしには読めない。 フリーシェアワールド - はてなハイク

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    ak9
    ak9 2009/03/10
  • それをマリー・アントワネット的暴力と呼ぶ - 魔王14歳の幸福な電波

    「パンがなければお菓子をべればいいじゃない」 とか 「要は、勇気がないんでしょ?」 とか 「生活が辛いなら必死で働けばいいじゃない」 とか 「人生は気の持ち方次第でどうにでもなる」 とか。 自分自身はそういった問題を抱えておらず、どういう文脈の上でそういう問題が生じているのかも理解していないような人が、まったくトンチンカンで実行力*1のない「解決法」(のつもり)をずけずけと突きつけて何か言った気になって悦に浸ってるような図。 こういうのを「マリー・アントワネット的暴力」と呼んでみてはどうか。って山奥で会った紀仙が言ってた。 *1:腹が減ればものをべればいい、という理屈は圧倒的に正しいけれど、正しいだけで意味はない。問題に対しては何も言ってないのと同じ。

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  • 既存のパターンを繰り返す創作に意味はあるのか? - 魔王14歳の幸福な電波

    「物語のパターンは2つしなかい」みたいな言葉があります。そこまで極端でなくても、物語は昔から同じパターンを繰り返しているだけだ、みたいなことはよく言われることでしょう。それなのに、わざわざ新しくもない物語の創作を繰り返す意味はあるのか。あいつらが一体何をやりたいのか理解できない……みたいな発言を目にしたことすらあります。 そりゃ、意味も価値もあるでしょう、と。こういう理由で作品の全否定にかかって来る人には、スポーツを例に挙げた反論が有効だと思っています。 たとえば、野球。野球は表裏を九回繰り返すだけです。どのタイミングで点が入って、どのタイミングで逆転して……という風に過程を細分化したところで、ある試合と似たような流れで決着のついた試合は過去にいくつも存在するはずです。「パターン」に分類すれば、ほとんどの試合は過去と同じことを繰り返しているだけと言えるでしょう。 では、過去に同じパターンの

    既存のパターンを繰り返す創作に意味はあるのか? - 魔王14歳の幸福な電波
    ak9
    ak9 2009/02/27
    様式美とか、あとは制限をかけることで深化するカンジ?カポエイラ的な。
  • 竜騎士07はそろそろミステリファンにぶちのめされるべき - 魔王14歳の幸福な電波

    一年半くらい前、 『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷり という記事を書いたことがあり。どういうものかというと、まあ「ミステリーに関してズブの素人だった竜騎士さんが、なんか勉強して帰ってきたよ! 凄いよ!」という話です。 竜騎士さんがどのくらいミステリーの素人だったかというと、そういえば次のような有名なエピソードが存在します。 (シーン再現)*1 ファン「ひぐらし面白かったです。京極夏彦みたいですね」 竜騎士07「ありがとうございます。そういう同人作家さんがいらっしゃるんですか?」(素) とまあこんな感じで。もっと言えば、「壁越しに合気で殺す」レベルのアレをいちばん山場のところでやっちゃうみたいな人でありました。筋のいいアイデアもあるんですが、そういうのとああいうのをもうごっちゃごちゃにやらかしちゃう使い方のへたっぴさ、圧倒的な空気読めなさみたいなものがひぐらしの頃の竜騎士さん

    竜騎士07はそろそろミステリファンにぶちのめされるべき - 魔王14歳の幸福な電波