『ひぐらしのなく頃に』の原案として名前だけは古くから知られていた幻の舞台脚本「雛見沢停留所」のコミカライズ。「ひぐらし」と共通するキャラクターは魅音と梨花ちゃんのみ。その二人も梨花ちゃんが魅音より年上の「梨花さん」になっていたり、魅音が村の名家どころか単なる一村民にすぎなくなっていたりして、「ひぐらし」とはだいぶ別物です。その中で一貫しているのはやはり作品舞台である雛見沢そのものの設定で、「ひぐらし」のどの部分が最初から用意されていたアイデアであり、どこが後から考えられたものなのかがよく分かりました。 元が舞台脚本とういことで場面は基本的に停留所から動かず、人物が入れ替わり立ち替わり現れて各シーンを構成するという案配。一冊完結ですが、30ページのお徳サイズで書き込みや文章量も多く、なかなかのボリューム感です。「ひぐらし」の大本のアイデアをシンプルになぞってはいるのですが、なまじ予備知識があ
![『雛見沢停留所 〜ひぐらしのなく頃に原典〜』 - 魔王14歳の幸福な電波](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a1500cc89440726e91674921bdb22a9d1f37504e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51mMGrm%252B-EL._SL160_.jpg)