ほぼ全ての生き物は、 生きるために必要なことの他には興味がないのだろう。 本能に従って、欲望に従って、 それに逆らうことなど考えようともせずに「生」を全うする。 「人」だけが違うのだ。 「理性」を手に入れたばかりに、 周りとの関係性を意識して、個としての欲望よりも先立つ規則に従って生きている。 「個」としての本能よりも「コミュニティ」に対する貢献や、そこで波風立たせずに生きることを優先させて、ある意味では、私たちは「自分よりも大きなもの」に縛られて生きているのかもしれない。 その結果として、 「今を生きること」を忘れてしまい、 先回りして、自分が損をしないように「課題」を与え、それをクリアすることに喜びを感じて生きている。 「今の楽しさ」よりも「先のこと」ばかり。 自分でも理由のわからない「不安」にばかり怯えているうちに、 その「不安」を遠ざけることが人生の喜びとなってしまった。 「なんの