ブックマーク / souichicolumn.hatenadiary.jp (145)

  • ベランダの静かな宴会 - そういちコラム

    古い団地をリノベして、16年ほど夫婦2人で住んでいます。近ごろだいぶ暖かくなってきたので、夕べは5時すぎからベランダで早めの夕にしました。 ベランダは、リノベした際に大きなスノコのような板を置いてもらっています。そこに普段リビングで使っている小さなテーブルやスツールを並べ、缶ビールと簡単な料理を2人で静かにいただく。夕べは焼餃子など。 ベランダからは遠くの山や周辺の団地・住宅がみえます。その景色を眺めながら風に吹かれるのは気持ちいいですね。 夕暮れの空の様子が刻々と変わっていく。日が沈んで暗くなったところで、宴はおしまい。 ベランダでの事は、年に数回ほどです。これまで十何年のあいだに100回近く行い、生活の一部になっています。 今年もこれから何度か、こういう時間を過ごすでしょう。とくに夏はいいです。夏にやるときは「ベランダのビアガーデン」と称しています。 関連記事

    ベランダの静かな宴会 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/10
    いい時間ですね~。これからの季節はすがすがしい気分で食事とお酒を楽しめますね。団地のリノベもいいな~と思いました。
  • 命を縮めるほど精一杯だった・トキワ荘のマンガ家たち - そういちコラム

    画家や作家には、長寿の人の大勢います。でも、マンガの基礎をつくった巨匠には、長生きしなかった人が目立ちます。 亡くなった歳は、手塚治虫、60歳(1989年)。藤子・F・不二雄、62歳(96年)。石ノ森章太郎、60歳(98年)。赤塚不二夫、66歳で病に倒れ、6年間の入院の末、死去(2008年)。 この人たちはみな若いころに「トキワ荘」で暮らしたマンガ家です。そのなかには、先日(4月7日)88歳で亡くなった藤子不二雄Aさんのような比較的長生きの人もいます。 でも、トキワ荘出身のマンガ家には短命だったケースが、とくに活躍した人にやはり多いように思います。藤子Aさんも活躍した巨匠ですが、これは例外的ではないかと。 彼ら――トキワ荘のマンガ家たちは、20歳頃から、締切りに追われながら睡眠事の時間を削り、ひたすらアイデアを練って描くことを何十年も続けました。 例えば、ずっと前にNHKのドキュメンタ

    命を縮めるほど精一杯だった・トキワ荘のマンガ家たち - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/09
    皆さん若くして亡くなっているのですね。認識不足でした。藤子Aさんは長寿だったのですね。手塚治虫さんのエピソードも知りませんでした。素晴らしい生き方をされたトキワ荘の皆さん。ご紹介ありがとうございます。
  • 『チ。‐地球の運動について‐』に描かれているのは地動説の史実でなく「本質」 - そういちコラム

    この間、魚豊(うおと)『チ。‐地球の運動について‐』というマンガの1巻から7巻までを一気に読みました。前から気になっていた作品。 「チ」とは、地動説のことです。天動説を正統とする権力が支配する世界で、危険思想である地動説を探究し、権力による弾圧に命がけで抵抗する人びとを描いた作品。今年(2022年)6月末に出る8巻で完結だそうです。 といっても、コペルニクスなどの歴史上の科学者が出てくるのではない。「C教」なるものが支配する架空の「中世」末期を舞台とする、一種の異世界ファンタジーあるいはSFです。 だから、そこに登場する人物、エピソード、学説の継承・発展過程などは、史実とはかけ離れている。ただし、作品に名前が出てくるプトレマイオスなどの古代の科学者のことは、一応史実に基づいています。 私はライフワークである世界史研究の一環として、科学史についてもいくらかはを読んだので、一応それはわかる。

    『チ。‐地球の運動について‐』に描かれているのは地動説の史実でなく「本質」 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/08
    今日も勉強になります。いつも興味深く、そして楽しく読ませていただいています。ありがとうございます。
  • まず本屋さんへ行って、本を手に取ってみよう - そういちコラム

    を読みたいのですが、何か面白いはありませんか?」と聞かれることがあります。でも、そういう質問は答えにくいのです。「こういうことを知りたいが、いいはないか」というのなら、答えようがあるのですが。 ただばくぜんと「何かいいはないか」という人には、とにかく「近所の屋さんへ行って、を手に取ってみること」をおすすめします。 読書の最初のステップは、「屋さんへ行くこと」です。 屋さんに行ったら、まずうろうろしてください。普段のぞいたことのないようなコーナーにも行ってみてください。「へえ、こんなもあるのか」という発見があるでしょう。 屋さんのいいところは、洋服屋さんとちがって「今日は何をおさがしですか?」などと声をかけられないことです。だから、安心してうろうろできます。 読書の第2のステップは、「を手に取ること」です。うろうろしてみて、ちょっとでも興味の持てそうなが目にとまった

    まず本屋さんへ行って、本を手に取ってみよう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/07
    本屋さんをうろうろする時間、昔はよくとっていました。最近はAmazonに慣れてしまってその機会が減っていますが、久しぶりに積極的にこういう時間を取りたいと思いなおしました。気づきをありがとうございます。
  • 自然科学は避けて通れない - そういちコラム

    「イギリス経験論」の大哲学者ジョン・ロック(1632~1704)は、大学で医学や自然科学を学びました。 「ドイツ観念論」の巨匠、カント(1724~1804)やヘーゲル(1770~1831)の学位論文は、天文学にかんするものでした。カントは、太陽系の起源を論じる「星雲説」を、ヘーゲルは「惑星の軌道」をテーマにしています。 共産主義の思想で知られるマルクス(1818~1883)の学位論文は、古代の原子論をあつかったものです。また、彼は数学の論考をいくつも残しています。 彼らのおもな業績は、人間の精神や社会の問題についての著作で、自然科学とは縁がなさそうにみえます。しかし、このように偉大な哲学者・思想家の多くが、若いころから自然科学や数学といった理系の学問に深い関心をよせていたのです。 大きな思想を築くうえで、自然科学的な知識や考え方は避けて通れないようです。おそらく、いろんな分野でそうなのです

    自然科学は避けて通れない - そういちコラム
  • 安く本が買える時代が終わる? - そういちコラム

    日経新聞(2022年4月2日朝刊)で知ったのですが、文庫の新刊の平均価格は2021年に税抜きで732円となり、2001年の587円から約25%上がったのだそうです。税込みだと805円。 記事にもあるように、たしかに1000円を超える文庫も最近は目につきます。 記事によれば、初版部数の減少や用紙の高騰が影響して、全般の価格が上がっているとのこと。そこで、の値段は一般の物価よりも上がっているのです。この傾向は続くという専門家の見通しも述べられていました。 しかし、少なくとも1990年頃までは、の値段は物価的にみて下がり続けていました。 週刊朝日編『戦後値段史年表』(朝日文庫、1995)というをみてみます。1950年に岩波文庫で最も安いものは、30円でした。これは今の物価に換算すると、1000円くらいです。 それはこういう計算です。1951年の大卒公務員の初任給が、5500円。一方1

    安く本が買える時代が終わる? - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/04
    勉強になります。本が値上がりしているという感覚はありましたが、文庫本で1000円超のものもあるとは認識していませんでした。本好きの身にとっては嫌な流れになっています。。。
  • 新しく何かを始めるために大事なこと・じつは「過去の仕事の再検討」 - そういちコラム

    新鮮な気持ちで新しく何かを始めたいという方に、ぜひおすすめしたいのが「過去の仕事の再検討」です。 まったく新しい何かに取り組むのもいいのですが、じつは「以前に取り組んで未完成や不発におわった仕事を再検討する」のは、自分を発展させるうえで大事な方法です。 多くの先人が「過去の仕事の再検討」から大きな成果を生んでいます。 やなせたかし(1919~2013)のアンパンマンがヒットしたのは、1980年代にテレビアニメが放映されてからです。しかし、その原型は1969年にすでに生まれていました。 ただし、その「アンパンマン」はふつうの人間がアンパンマン的扮装をしているもので、内容も大人向けでした。その後1970年代初頭に子ども向けの「顔がべられるアンパンマン」が登場します。しかし、すらっとしたプロポーションで、現在とはかなり異なります。 つまり、アンパンマンというキャラは、作者が長い時間をかけ、何度

    新しく何かを始めるために大事なこと・じつは「過去の仕事の再検討」 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/03
    勉強になります。そして励みにも。アンパンマンにこんな歴史があったのですね。過去の仕事を再検討することで、陽が当たる可能性を広げたい、そう思いました。ありがとうございます。
  • ローコストですばらしいイス・天童木工 ペスカ - そういちコラム

    イスが好きです。あまり高くなく、でも美しく機能的なもの。財力が限られるので、ローコストで良いものに胸が躍ります。 松村勝男(1923~1991)デザインの天童木工のイスは、そんなローコストなイスの傑作です(天童木工 PESCA、写真)。 最も安い、座面がビニールクロスのモデルは3万円台(私が買った十数年前には2万円台だった)。1982年に発表された製品で、今も販売されています。 「3万円」というのは、格的なデザインと技術でつくられたイスとしてはローコストです。写真の私のイスは黒ですが、シートはいろんな色があります。 このイスの魅力は、写真では伝わりにくいです。撮影者(私)の腕前のせいだけでなく、プロの写真でもやはり「華」が感じられない。 でも、現物に触れると良さがわかります。小ぶりなかわいらしい感じ。そして、座り心地。背もたれの下のほうがくびれてカーブになっているので弾力がうまれ、もたれ

    ローコストですばらしいイス・天童木工 ペスカ - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/04/02
    クオリティが良さそうです。この価格で入手できるのですね。椅子にこだわるのはいいかもしれません。気づきをありがとうございます。いつも興味深い内容ありがたいです。
  • 計量カップの考案者・香川綾という昭和の巨人 - そういちコラム

    あなたは、台所で使う「計量カップ」や「計量スプーン」(大さじ・小さじ)を生み出したのが、日人であることを知っていますか? それらは、医師で栄養学者の香川綾(かがわあや、1899~1997)が、1948年頃に考案したものです。3月28日は彼女の誕生日です。 香川は、カンや目分量に頼っていた料理の世界に、分量や時間を数値で計ること(計量化)を持ちこみました。「調味料などを計量化すれば、初心者でも名人の味をかなり再現できる」というのです。 「誰もが美味しい料理をつくれるようになれば、人びとの生活が向上し、健康の増進につながる」と、彼女は考えました。 この香川の業績は、テレビで紹介されることもあります。しかし、彼女は「計量カップ・スプーンの発明」だけで片づけられる人物ではありません。 香川の自伝と娘の香川芳子による評伝などを読んだことがありますが、香川綾という人は「昭和の巨人」の1人だと、私は

    計量カップの考案者・香川綾という昭和の巨人 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/28
    今日も勉強になりました。いつも学びの多い内容がありがたいです。これからもよろしくお願いします。
  • オイルランプの明かり - そういちコラム

    以前にテレビでみたのですが、停電の際に、シーチキンの缶を明かりにする方法があるそうです。缶の中身にティッシュをよってつくった灯芯をさしこみ、火をつける。灯芯はシーチキンの油を燃料にして1時間ほど燃え続けるとのこと。 また、陶器や金属の器に用油を入れ、ティッシュの灯芯に火をともすというやり方もあります。シーチキンの缶は試したことはありませんが、こちらは私もやってみたことがあります(火の扱いにやや注意が必要だと感じました)。 このように「油の入った器に灯芯をさして火をともす」簡素なあかりを、オイルランプといいます。 オイルランプは、5000年前頃のメソポタミア文明で発明されました。 なお、ろうそくは「燃料を固形化したオイルランプ」です。ろうそくが発明された時期ははっきりしませんが、オイルランプからやや遅れてメソポタミアやエジプトで生まれたとみられています。 初期のオイルランプは、油の入った陶

    オイルランプの明かり - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/25
    本日の記事も勉強になります。知識を得ることの嬉しさを感じます。ありがとうございます。
  • 「災害の時代」の暮らし方 - そういちコラム

    これからの日は、水害や地震などのリスクが高い「災害の時代」になっていくのかもしれません。政府は防災のための投資を増やす必要がありますが、そんな財政の余力があるかどうかは疑問です。 だとしたら、自分でできることは何か。ある専門家は「とにかく災害から適切に避難することだ」と言っていました。 でも、避難のあと家に戻ると、家が崩壊したり埋まったりしているのはやむを得ないというわけです。命は助かっても、それでは辛いなあ…… これからは、災害に強い地域は地価が上がって富裕層が集まり、ぜい弱な地域は庶民が暮らすという「分断」が起きるかもしれません。 そして、庶民のなかには(「ミニマリスト」のように)わずかな家財道具で賃貸の家に暮らし、災害時には持ち物をスーツケースひとつにまとめて避難するといった人が増えるかもしれません。こういう人は、災害時でもダメージは比較的少ないです。 火災が多かった江戸時代の長屋

    「災害の時代」の暮らし方 - そういちコラム
  • コラムを書いてみよう - そういちコラム

    このブログの記事はどれもコラムの一種です。コラムとは、数百~1000数百文字くらいの短い論説文のこと。論説とは、一定の事実・対象について説明や主張を述べたものです。「天声人語」などの新聞の1面のコラムは、500~600文字です。 私はこれまで、読者がいてもいなくても、意識的にコラム的な文章を書いてきました。いくつも書いてある程度上達すると、仕事での報告・説明、就職活動の自己PRなどの文書もレベルアップしました。 さらに、自分の著書を商業出版することもできました。そのための文章力の基礎は、コラムを書くことで身につけたのです。 数百文字のコラムが書けることは、文章力の重要な到達点です。あなたもコラムを書いてみては? 最近のブログの世界では、検索エンジンの評価を意識して長文を書く傾向があります。しかし「簡潔で的確な、伝わる文章を書く」ことも、とくに仕事や生活において重要ではないでしょうか。コラム

    コラムを書いてみよう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/19
    数百文字のコラムが書けることは文章力の重要な到達点。この文章を読んで俄然やる気が出てきました! コラムを書くことで文章力を鍛えることができる。やってみたいと思います。
  • 「う」のひきだしの情報術・向田邦子のエッセイから - そういちコラム

    作家・向田邦子さん(1929~1981)は、おいしいものが大好きでした。彼女のエッセイにべ物のことはよく出てきます。お菓子や酒の肴や日常の品について「どこの何がうまいか」に詳しかった。 そんな向田さんは、“「う」のひきだし”というものをつくっていました。スチール製の7段の整理棚に「う」というラベルを張ったひきだしがあった。 “「う」は、うまいものの略である。 この抽斗をあけると、さまざまな切り抜きや、栞が入っている。” うまいものに関する資料を、このひきだしにしまっていたわけです。「う」というタイトルの、向田さんの(その筋では知られた)エッセイにある話。 向田さんは事務的な整理が苦手。そこで一念発起して、税金や年金の書類、領収書、名刺、手紙などを整理するために、上記のスチール棚を4つ買い、書類を区分けしてひきだしに入れることにした。 しかし、きちんと区分けすることは長続きせず、ひきだし

    「う」のひきだしの情報術・向田邦子のエッセイから - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/18
    「う」のひきだし。知りませんでした。向田邦子さんのエッセイをじっくり読みたくなります。ご紹介ありがとうございます。
  • 「ジョブ型・メンバーシップ型」で日本の雇用システムを読み解く - そういちコラム

    少し前に濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』(岩波新書、2021年)を読みました。 このによれば、雇用システムの2つのあり方として 「細分化した業務(ジョブ)に専門の労働者を割り当てる」(ジョブ型)と「多くの職務を遂行する労働者で組織が成り立つシステム」(メンバーシップ型)がある。 どちらにもそれなりの合理性があります。欧米はジョブ型で、日はメンバーシップ型です。 この話は最近ときどき見聞きすることがありましたが、「日もジョブ型を導入すべき」みたいな議論がちょっとあやしい流行に思えて、きちんと知る気にはなりませんでした。 しかし議論の原典である著者(濱口さん)のを読んで「これは重要な視点だ」と感心しました。日の雇用システムのいろいろな側面(終身雇用・年功序列・「能力主義」の評価・労使関係・新卒採用等々)を系統だって説明する視点をあたえてくれると。 つまり、「ジョブ型・メンバーシ

    「ジョブ型・メンバーシップ型」で日本の雇用システムを読み解く - そういちコラム
  • 昔ながらのホウキとコードレス掃除機 - そういちコラム

    写真は、この10年弱の間我が家で使っているホウキです。神奈川県の旧中津村で明治以来つくられてきた「中津箒」というもの。 今どきの一般的なホウキより穂先が柔らかくしなやか。最近のホウキの穂先は、たいていアシやイグサやシュロですが、中津箒はホウキモロコシというものを使っています。塵や埃がよくとれる。 我が家では20年来マキタのコードレス掃除機を、床掃除などのメインに使っていますが、場面によってこのホウキを使います。マキタの掃除機は今ので2代目。 どちらの道具も、基の機能がしっかりした簡素なつくりで、使っていて気持ちがいい。私はそういう道具が好きです。ややこしい特殊な機能は苦手だし、要らない。 関連記事・「ささやかな愛用品」シリーズです

    昔ながらのホウキとコードレス掃除機 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/16
    昔ながらのホウキいいですよね~。100均のホウキとは違いますよねw 調べてみたいと思います。ご紹介ありがとうございます。
  • 本は買おう、でも図書館も使おう - そういちコラム

    あなたの生活する地域に図書館はありますが? 「ある」という人は幸いです。もし、読書したくてもお金をかけられないなら、ぜひ図書館を活用しましょう。 でも読書の世界をさらに深めるなら、できる範囲でを買うことも、やはりおすすめします。 あたり前のことですが、図書館は返さないといけません。返してしまえば、あとでふと思いついたときに、手に取ることはできなくなります。これは、やはり大きなデメリットです。 何かを考えたり書いたりしているとき、「あのにこういうことが書いてあった」というのを読み返したくなることがあります。具体的な知識を確認したいときもありますが、何となく思い出して「もう一度読みたい」ということも多いです。 あるいは、自分の棚に並んでいる一冊がふと目にとまって、手に取ることがあります。そして、ふと開いたページを読んでいると、新たな発見があったりします。ときには、「今自分が求めて

    本は買おう、でも図書館も使おう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/14
    図書館の活用、賛成です。「でも」というところが重要だと思います。買うことは否定しませんよね。私にとって嬉しい記事でした。ありがとうございます。
  • 近代化とは模倣である・その難しさ - そういちコラム

    エリック・ホッファー(1902~1983)という思想家は、“近代化とは基的に模倣”だと述べています。それは“後進国が先進国を模倣”する過程であると。 そしてこうも述べています。 “自分よりも優れた模範(モデル)を模倣しなければならないときに苦痛を感じさせ、反抗を起こさせる何かが心のなかに生じはしないだろうか” “後進国にとって模倣とは屈服を意味する” (『エリック・ホッファーの人間とは何か』河出書房新社、田中淳訳) つまり、近代化とは「欧米先進国を模倣すること」であり、プライドを傷つけ反抗心を起こさせる面があるということ。だから、模倣=近代化は難しいのです。 これは個人レベルの感覚ではわかりやすいはず。「お前のしていることは人のマネだ」と言われるのは、ふつうは嫌です。マネではない、独自のやり方をしたくもなる。それが国家や社会のレベルでもあるのではないか。 *** 第2次世界大戦後に独立し

    近代化とは模倣である・その難しさ - そういちコラム
  • 新書のすすめ・新書には、本の世界のエッセンスが凝縮されている - そういちコラム

    あまり読書したことがなくて、「どんなから読んだらいいんだろう」という人には、新書がおすすめです。 新書とは、173ミリ×195ミリまたはそれに近い判型(サイズ)のシリーズのことです。岩波新書、中公新書、講談社現代新書などが、新書の代表的な老舗ですが、ほかにもいろんな新書が出ています。 書店へ行って、新書の棚の前に立ってみましょう。新書のテーマは、科学・哲学から、歴史、時事問題、健康法、パソコン・インターネット、風俗……と森羅万象にわたっています。いかにも「カタい教養書」といったものもあれば、「手軽な実用書」といった感じのものもあります。 新書のラインナップの中には、きっとあなたの関心に合うものがあります。1冊数百円ですから、気軽に買えます。持ち運びもしやすいです。 なおブックオフは、やや古いものが中心ですが、多くの店舗で新書が豊富に並んでいます。 *** 比較的あたり外れが少ないのが、

    新書のすすめ・新書には、本の世界のエッセンスが凝縮されている - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/12
    私も新書を好んで買うことが多いです。エッセンスが凝縮されている。そう感じます。
  • 小さな荷物で旅に出る - そういちコラム

    写真は、何年か前に夫婦で6日間の国内旅行をしたときのカバン。右の赤いリュックは私のです。学生が通学に使うくらいの、大きくないもの。左の手さげはのです。 私たち夫婦の旅行は、いつもこんな感じです。海外旅行(最後に行ったのはだいぶ前ですが)も、これより少し荷物が多いだけ。機内持ち込みの手荷物だけというのは、身軽で快適です。 旅行での体験のひとつに「最低限のモノで過ごす生活」があります。心地よく過ごすのに、何があれば足りるか。それを探求するのに旅はいい機会です。いろいろ考えながら旅の荷造りをするのが、私は大好きです。 コロナの流行が始まってからも、感染状況がいくらか改善したタイミングで、こういうカバンで旅行したことがあります。 そろそろまた行きたいなあ。今日、私の住むあたりは天気が良く暖かいので、とくにそう思います。 関連記事

    小さな荷物で旅に出る - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/03/09
    私もなるべく荷物を小さくするようにしています。旅は身軽が一番だと思います。
  • 少し勉強したら、文章を書いてみよう - そういちコラム

    勉強というと、まず「教科書やを読む」ことをイメージします。それも大事ですが、「考える力をつける」としたら、読んでいるだけでは足りないと思います。それだけだと、どうしても頭の使い方が受け身になってしまう。 考える力をつけるには、文章を書く必要があります。100冊読める時間があったら、読むのは50冊くらいにして、残りの時間は書くことに使いましょう。 書き始めたとしても、最初は思うようには書けないはず。でも気にしない。初めは日記程度でいい。 日常生活での体験、映画・番組の感想、最近のニュースのことなど、何でもいいから気軽に書く。書き慣れないなら、100字、200字で十分です。そのうち、もっと長く書けるようになります。 目標はまず、どんなテーマでもいいから、500~1000字の文章を書けるようになることです(この「そういちコラム」の記事の長さ)。 それを何も書きながら、次のステップとして3

    少し勉強したら、文章を書いてみよう - そういちコラム