ブックマーク / kanehiro-sakae.hatenablog.com (15)

  • 3万5千年の衝撃 - ささやかな幸せを求めて

    「掘り」の深堀り 秋たけなわである。 近所のシェア畑では家族総出での「芋堀り」が最盛期を迎えている。 小さな子供達が土にまみれながら「黄色い歓声」を上げる様は何とも微笑ましい。(#^.^#) その昔、秋の「芋堀り」は家族が生きていく為の重要なミッションであった。 きっと今夜は「掘りたての芋」が卓を飾り、子供達も例の「黄色い歓声」でママの料理を迎えるのであろう。 ・・・だが、子供たちの声が「黄色い」のはここまでである。 どうして子供の声から「色」が抜けてしまったのか? 理由は至極単純、美味しくないからである。(´Д`) 物全般に言える事であるが「採れたて、新鮮が美味しい」と思われがちであるが、物事はそう単純なものでもないようだ。 「美味しい = 新鮮」という等式は必ずしも成り立たないという事である。 死ぬほど芋をって育ってきた先人達は、収穫して一定期間を経過した物の方が甘くて美味しい事

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  • 「ヨッシャ!」恋しや - ささやかな幸せを求めて

    投票所の恐怖 折角の10月最後の日曜日なのに残念ながら関東地方は雨である。('ω') 今日は折しも「第49回衆議院選挙」の投票日でもある。 ネットニュースの速報によると、午前11時時点の投票率は前回衆院選を約1%下回る「11.3%」だという。 日の有権者数は105,622,759人(1億562万2759人)らしいので、午前11時時点で、ざっと93,687,387人(9千368万7387人)の人達が「あぁ、面倒くさぁ~」と思ったのではないかと推察される。 多分に自意識過剰が原因であろうが、一挙手に注目される様は「お焼香」に似て極度に緊張する。 因みに私は投票所が苦手ある。 投票所のあの張り詰めた空気が私に極度の緊張を与えるのである。 居並ぶ事務方の区役所職員に「投票券」を渡すと、お姉さん(お兄さんの場合もある)が住民台帳と突合し、正当なる有権者かどうかを確認する。 それが終わると横への移動

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  • 哀愁の追分 - ささやかな幸せを求めて

    江差の考察 ♪大島小島のあい通る船はヤンサノエー 江差通いかなつかしや 北山おろしで行く先ゃ曇るネー 面舵頼むよ船頭さん ♪ 読者諸兄には殆どなじみのない歌詞だと思うのだが、これぞ民謡の王様と称される「江差追分」前唄の一節である。 この歌詞を見て大きく頷き、膝を打ったそこの諸兄はかなりの「民謡通」と見ましたが如何でしょうか? 「正調・江差追分」は歌い継がれ分化し、民謡界の巨人となった。 父がまだ家長として現役を張っていた頃、親類縁者が集った小宴で十八番(オハコ)にしていたのがこの「江差追分」であった。 人は十八番と称して、宴たけなわで披露したがるのであるが、母に止められ、祖母にたしなめられして、どんどん先送りになり、胡坐をかいた父が意を決し、うつむき加減に「♪大島小島・・・」と始めると、それがお開きの合図となるのであった。 身体を前後に揺らしながら、皺枯れた声で唄う父の江差追分は、子供心

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  • 竈門(カマド)の嘆き! - ささやかな幸せを求めて

    引越の考察 引越は大変である。 古来より「引越貧乏」という言葉があるように、一旦引越すとなると大変な物入りとなり、且つ、膨大な人的エネルギーを費やすことになる。 先ずは、新居を用意し 移る日取りを決め 物を仕分し 段ボールに詰め 電気・電話・ガス・水道を止め・・・っと、旧居での作業を書き出すだけで、既に疲労困憊してしまった。 この先、新居での生活が始まる迄の長い道のりを想像するだけで二三日寝込む事必至である。(´Д`) 引越ほど煩雑で煩わしいものは無い。転勤族のご苦労が偲ばれる。 学生時代の友人に、この難事業を毎年のようにやってのける剛の者が居た。 引越のヘルプを頼まれたので、指定日に2t車を借りて彼のアパートに駆けつけると、何も準備らしきものがされていない。 『引越今日だよねぇ?』と尋ねると、煙草を吹かしながら、どこか間延びした声で『そうだよぉ~』と返って来た。 集まった友人たちの表情が

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  • 負けるもんか! - ささやかな幸せを求めて

    「水の泡」の考察 東京オリンピックが無事(?)閉幕した。 選手達の激闘に、共に涙し、喜びを分かち合った方々も多いのではないだろうか・・・。 しかし、今回もいろんな人がいたなぁ~(´Д`) この機に名前を売って一旗揚げるつもりで来日したのに、競技にさえ出場できない事が判明するや、急遽「出稼ぎ人足」と化すため、選手村から逃亡したなどという事件も有り、悲喜交々の人間模様が交錯した。 この人気のところが怖い!150万のお味は如何? このところ寝不足で、呆けた私を激しく刺激してくれたのが「河村たかし」名古屋市長である。 トヨタの配慮で報告に訪れたソフトボール日本代表後藤希友選手の金メダルに、いきなり「嚙みついた」という例の事件だ その瞬間から世界中を敵に回し、ボコボコに叩かれた市長は、遂に「三月分の給与返上」を申し出て、世間の許しを請う羽目になった。 ほんの出来心とは言え、一口で150万円は随分高

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  • その言い方は無いでしょ~! - ささやかな幸せを求めて

    物は言い様の考察 目下「ぬか床」の育成に夢中である。 近年の発酵ブームに乗り「無印良品」でも特設コーナーを設えるほどの大ヒット商品となっているのが「発酵ぬか床」である。 やや硬質のビニール袋に、既に「発酵済みの糠」が入っていて、好きな野菜を入れたら、チャックを締めてそのまま冷蔵庫へ。 キュウリなどは半日もあれば程よく酸味を湛え、どこに出しても恥ずかしくない、立派な「ぬか漬け」となる。 暗闇で何十億とも知れぬ「乳酸菌」が手をつなぎ、励ましあい、力を合わせて懸命に「発酵」に勤しんでいると思えば愛おしくさえあるのだ。 ぬか床と言えば、臭くて、ニチャニチャした「気持ちの悪い物の頭目」であったが、現代版のぬか床は「臭くない」のである。 私が少し目を離した隙に、技術の日進月歩は「糠業界」にまで及んでいたのであった。 しかし、如何な日進月歩を果たしたと言え、うっかり人前で『なかなか可愛いですよ』なんて言

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  • 忘却無用! - ささやかな幸せを求めて

    我利我利の考察 夏は「ガリガリ君」が旨い。 ガリガリ君と言えば、ご存知埼玉の星「赤城乳業」が製造する、氷菓界の巨人である。 さまざまな味のバリエーションを揃えながらも、いまだに一70円という価格を維持し、国民の負託に応えようという「公の心」を宿した「君子」でもある。 発売から30年、年間の販売数は「4億8千万」。 なんと国民一人当たり年間「4」を口にしている、まさに日の夏を象徴する「国民」と言えよう。 「ガリガリ」と書くと、とても爽やかな話題となるが 「我利我利」と漢字をあてた途端に、にわかに風向きが怪しくなるから不思議である。 この我利我利は、後に「亡者」を従え、『他人の事はお構いなく自己の利益だけを求める人』を指す言葉となる。 夏はガリガリ、冬はネギ。渋沢栄一の故郷深谷市は美味いものあるっぺよ~ 「我利我利亡者」と言えば、先頃中國共産党が「結党100周年」を迎えたらしい。

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    aka_koushi
    aka_koushi 2021/07/03
    ブログを拝読してから、さっそくガリガリ君を食べました。これからもっと暑くなるともっとお世話になりますね。中国共産党へ、そして東日本大震災へ。話のつなげ方お見事です。
  • 穴が有ったら入ってなさい! - ささやかな幸せを求めて

    劣化の考察 「劣化」が止まらない まさに大崩落である。 また訳の分からない事を言い出したと訝(いぶか)る諸兄の前に、間もなく「猛烈劣化」の正体が明かされる。 長きにわたり日の行政を支えてきた、優秀な公務員諸氏であるが、ここに来て「King Of 公務員」とも言える「キャリア官僚」の劣化が止まらないのである。 1936年に建立された国会議事堂 「伏魔殿」かはたまた「希望の府」か。 日、事もあろうに立法府の総山である「国会議事堂」内の女性用トイレで「盗撮」に及んだ容疑により、20歳代の経済産業省官僚が逮捕された。 国会議事堂でねぇ・・?(´Д`) 世の中には色々な趣味人がいるものだと半ば感心していた矢先に、今度は「家賃支援給付金」不正受給の詐欺容疑で、これまた20歳代のキャリア官僚2名が逮捕されたのだ。 家賃支援金と言えば、コロナ経済対策として「経済産業省が主管」していた制度のはず。 ま

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  • 深ぁ~い話 - ささやかな幸せを求めて

    化石は生きていた ちょっと強面で、見方によっては「グロ」い。 「生きた化石」と呼ばれる絶滅危惧種は数々あれど、滅多にお目に掛れない、東の正横綱に「シーラカンス」がいる。 「古代デボン紀」に現れ、世界中の淡水域や河口などの汽水域において大繁栄を遂げた魚類で、比較的多く出土する化石によりその存在は知られていた。 世紀の大発見とされたシーラカンス。現在の住環境が安定し過ぎていたため殆ど進化の形跡がない。まさに「生きた化石」である。 猛きものついには滅びぬ・・・6500万年前の隕石落下による「生物大量絶滅」と時を同じくして、古代の地層からその姿を消した。 ところが「1938年」、長らく絶滅したものと考えられていたシーラカンスが、南アフリカの北東海岸「チャルムナ川沖」にて偶然捕獲され、その生存が確認された。 捕獲時には刺し網に掛かり、まだ口をパクパクさせていたようだが「ご無沙汰しました」と言ったかど

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  • 裏の顔 - ささやかな幸せを求めて

    苦節50年の考察 些か怖い話になる。 それは近代に於いては「橅」、古くは「山毛欅」という漢字が当てられていた。 これらの字を見て、即座に「ブナ」と読み下した諸兄には先ず拍手を送りたい。 重量が重く、腐朽しやすい為、建築材としてあまり用途が無かったので、「木」へんに「無」という不名誉な字が当てれれてしまったようだ。 これがカタカナで「ブナ」と表記されだした頃、白神山地のブナ原生林が「ユネスコ世界自然遺産」に登録されたものだから、ブナを取り巻く世間の目は一変する。 幼少期の不遇をスネて世を儚んでいた女性(21歳)が、銀座で「源氏名」を得て、突如輝き出したようなものである。 ・・・・ん、違ったかなぁ? (´Д`) 一見静かな森であるが、ブナの「裏の顔」を見た時に戦慄が走った。 ブナの成長は遅い。 広葉樹林の中で細々と40年、目立たず、誰に後ろ指をさされるでも無く、静かにその時を伺う・・・。 とこ

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  • ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジの無念 - ささやかな幸せを求めて

    ブラックヒーローの考察 「黒」には不思議な魅力がある。 それは自ら輝きを放つ光の魅力では無く、全ての光を呑込む「ダークサイド」の魅力と言っていいのだろう・・・。 我が日にも、遠くは泥棒界の大立者「石川五右衛門」から始まり、幕末では「新選組」、近世では政界に於ける「田中角栄」に至るまで、数は少ないが「黒い人気者」がいた。 正義の「光」とダークサイドの「闇」は事物の表裏である 此処でブラックヒーローを語るには、先ず「定義」しなければならないが、これには厳しい「3条件」が付される。 ①.先ずは他を寄せ付けない程の「圧倒的な力」が有る事だろう。 ②.次に「恐い、若しくは悪党面」である事。 ③.最後に「人気が有る」事。 私の場合はこの3条件の全てが無い。(ーー;) 従ってブラックヒーローではなく、唯のオジサン(50才)ということになる。 ・条件の①が欠けると 「弱い、三枚目、人気がある」 → これ

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    aka_koushi
    aka_koushi 2021/06/06
    ブラックヒーローの3条件。なるほど、と感じさせられました。私も唯のおっさんでした…。菅総理のこの表情はなんとなく悪人の感じですね~。朝青龍が出てくるところも面白い。でも彼は本当にすごいと思いますね。
  • 天才の不可解 - ささやかな幸せを求めて

    「時」の考察 それは古い古い記憶である 実家の大黒柱には「SEIKO製の柱時計」が掛かっていた。 ゼンマイ式の時計であるため、5日も経つと動かなくなる。 4日目の朝、大きなネジ回しを差し込み20回程バネを巻上げ、NHKの時報に分針を合わせるのは祖父の仕事である。 まだ各人が腕時計など持てなかった時代、大黒柱の上で堂々と時を告げる柱時計は、家族全員の「司令塔」であった。 親子三世代11人の大家族は、共通の「時」を持っていた。 生活の全てが「時間」によって支配されている......と思っていた。 我々の生活の全てを支配する「時間」 これを自由に操れたら、忽ちアメコミのスーパーヒーローだ。 ところが、事もあろうに『時間は無い』などと言い出した「たわけ者」がいる。 これが「群馬のヤンキー」なら、大渇した挙句、泣くまで60進法の勉強をさせて帰すのだが・・・。 言い出しっぺが、ホーキンス博士の再来とま

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  • 遥かなる旅路 - ささやかな幸せを求めて

    能の考察 月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり 舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらえて老をむかふるものは 日々旅にして旅をすみかとす 古人も多く旅に死せるあり・・・。 言わずもがなだが、俳人松尾芭蕉が記した日最古の紀行文「奥の細道」の序文である。 芭蕉の旅への憧憬や、狂おしいまでの渇望が、読み手の情動をも刺激する。 「俳聖」松尾芭蕉 元禄2年3/27日から5ヶ月、約2,400kmの旅であった 旅に出たい・・・。 なにも芭蕉だけがそう思った訳ではない。 「旅」は600万年前、アフリカ南部ボツワナで生まれた4匹の原人から脈々と受け継がれた「人類の能」なのである。 能は「海馬」という脳組織に刻まれるという。 海馬は外部から入ってきた「情報」を不要なものと、保管すべきものとに選別をする重要器官である。 能である「旅」を封じられた。人類への弊害は如何に? 移動を生業とする、タクシー

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  • 八十里腰抜け武士の越す峠 - ささやかな幸せを求めて

    スゴイ男への考察 越後人の気骨が伝わる面魂に「ラストサムライ」の片鱗を見た標題の句と、この写真を見てピンと名前が浮かんだ諸兄は、かなりの「歴史通」と推察する。 直ぐには思い出せなくても、「どこかで見たこと有るなぁ・・」という諸兄の為にヒントを申し上げよう。 吉興業の重役「アホの坂田」こと坂田利夫・・・ではない。 見方によっては似ていなくも無いが、この男はもっとスケールのデカい「笑われ者」であった。 この異相とも言える程の、面魂を持った男の名は「河井継之助(つぎのすけ)」と言う。 ここでハタと膝を打った諸兄は、かなりの「司馬遼太郎通」と推察するが、如何でしょうか? 智の巨人、司馬遼太郎が「峠」という作品を通し、人物愛をこめて描いたのが「幕末の風雲児」と呼ばれた、越後長岡藩の執政「河井継之助」である。 智の巨人が次代を担う若者に問う、人生で越す「峠」の意味とは・・・。 当時の長岡藩は小藩であ

    八十里腰抜け武士の越す峠 - ささやかな幸せを求めて
    aka_koushi
    aka_koushi 2021/05/15
    ご紹介ありがとうございます。この作品読んでいませんでした。龍馬については多く読んできましたが、河合継之助を主題にした本は読んでいません。さっそく読んでみます!
  • ヒゲの災難 - ささやかな幸せを求めて

    日陰者の考察 世の中は理不尽である。 どれほど人に害為す訳でもないのに、意味もなく疎んじられ、のけ者にされる悲しい日陰者がいる。(-_-メ) その日陰者のひとつが「ヒゲ」である。 名は体を表すというように、近年「ヒゲ」と仮名で書かれることが、そもそも地位の下落を端的に表している。 その昔、社会的地位ある人々の顔を堂々と飾った時代には「髭」という立派な漢字が当てられていたのだ。 これほどまでの地位急落は、裏で何者かが策略を巡らせているに違いない。 かつて「髭」は男の顔を飾る「華」であった。 事実私が「アゴ髭」を蓄えた時には、友人、知人、親戚、家族、まさに諸人こぞりて「オーマイガァ」、「似合わない!」、「笑えるぅ~!」「どしたの?」「誰か止めななかったの?」「何で?」等々、心無き雑言を浴びせかけられたのであった。 「無精ヒゲ」ともなれば、更にキワ物扱いされ、ダメ人間の「のぼり旗」のような言われ

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