フィアット 500といえば、チンクェチェントの愛称で親しまれるイタリアの名車。クルマに詳しくない人も、ルパン三世の愛車といえばピンとくるはずだ。 現在販売されているのは、初代の面影を現代の技術で甦らせたモデルだが、そこに新たに加わったのが500Xである。 ボディサイズは全長4250mm、全幅1795mm。全体的には手頃な大きさだが、500と比べるとかなり大きい。 ミニ・クロスオーバーが「ミニなのに大きすぎる」と言われたのと同じく、「こんな大きなクルマはチンクェチェントじゃない」という声が聞こえてきそうだ。 しかし、ファミリーユースに500はちょっと小さすぎる。そういう意味で、チンクェチェントの世界観と万能性の両方が一度に手に入るのが500Xのまずは大きなアピールポイントとなるだろう。 特徴的な顔つきと、丸みを帯びたフォルムは、チンクェチェントファミリーの一員であることを明確に伝えてくるが、