2008年6月11日のブックマーク (4件)

  • 淀川長治のカミングアウト

    映画評論家で「日曜洋画劇場」の解説者としてもおなじみの顔だった淀川長治は、晩年の栖(すみか)を東京六木の全日空ホテル34階の一室で過ごした。ひとり暮らしをするうえでホテル住まいが何より便利で快適だったこと、そのホテルが当時番組の解説をしていたテレビ朝日のすぐ近くにあったことから、約10年あまりをそこで過ごしたのだった。晩年彼の口癖は「もうすぐ死にますから、何でも聞いてください」で、死に際は「映画館で映写が終わったのに、まだ座っている老人がいる。従業員が『お客さん、もう終わりましたよ』と声をかけると、死んでいた。そんな最期が最高」と願っていた。映画映画館で見るのがベストというのが彼の持論だったそうだが、テレビ映画解説を引き受けたことについてはこう語っている。 正直申してジョン・フォードの『駅馬車』をテレビで見るのはしんどい、つらい。だが、見ないよりはいい。それもテレビでやると、いつもは

    aki426
    aki426 2008/06/11
    淀川のおじいちゃんは大好き.だけど,この話を読んでいっそう好きになった.俺はゲイじゃないけど,オタクやってるとなんとなく,マイノリティーをアイデンティティにすることに対して,尊敬の念を抱くんだ.
  • 格差社会論(再録) (内田樹の研究室)

    今回の秋葉原の事件に「格差社会下層」に自分を「格付け」するという「物語」が深く関与していることにはどなたも異論がないだろう。 私は以前そのような「物語」が瀰漫することに、とりわけそれが「政治的に正しい」説明原理として称揚されることについてその危険を指摘したことがある。 『神奈川大学評論』という大学紀要に寄稿したものであるので、大学関係者以外には読まれた方はほとんどおられないであろうから、ここに再録する。 2007年の9月に書かれたものである。 この論考のせいで私は「保守系リベラル」「中道右派」とカテゴライズされることになった(ウィキペディアにはそう書いてある)。 ここに書かれたことのどこが「中道」なのか、どこが「保守」なのか、私にはよくわからないが。 善意の格差論のもたらす害について 内田樹 「格差」という語はそれ自体では価値中立的なものであるが、現在のメディアではこの語は中立的なものとし

    aki426
    aki426 2008/06/11
    格差とはなにか,格差を叫ぶときの根拠はなにか,そして格差論を支持するものたちの心理と論理はなにか,よく考えてみたい.
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)

    マンガ家・雷句誠氏が6日に小学館を提訴してから3日が経過しました。その間、この問題はネット中を駆け回り、今さら何かを書こうにもすっかり出遅れた感じになってしまいました。もちろん俺も何か書こうとは思っていたのですが、この件に関しては、現時点では雷句氏側の見解(訴状と陳述書)しか公になっていないので、なんとも言えなかったというのが正直なところです。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html ↑雷句誠の今日このごろ。「(株)小学館を提訴」 新聞報道を読んでも、雷句誠氏が小学館に原稿を紛失されて損害賠償を提訴したという事実関係以外は、まだ何も書かれていません。小学館としては「訴状が届いていないのでコメントできない」の一点張りで、問題が公になったのは金曜日でしたから、訴状が届かないのは仕方がないです。それで、明けて月曜夕方になるまで様子を

    aki426
    aki426 2008/06/11
    末端の労働力を安く買い叩く,という構造は,悲しいかな,どこの業界でも行われているのかもしれない.アニメータについて2chで「夢追ってるんだから金なくても文句言うなw」という声が聞かれるがそれもおかしい.
  • 個人・ブログ・組織: たけくまメモ

    「マンガ界崩壊を止めるためには」の続きを今書いています。「ずいぶん、大きく出たタイトルだな」と知人には言われましたが、俺としては、現役のマンガ家が大手出版社を訴えるということは、もちろん前例がないことだし衝撃的ではあるのですが、雷句誠氏を擁護する形で書かれた新條まゆさんのブログエントリや松永豊和氏の内幕暴露小説など、「業界内部」からこうした声が「今になって」出始めたことに、「時代の動き」を感じて、このタイトルで書こうと思ったのです。 ところがどうも日中に書き上がりそうもありません。明日は仕事があって、これからその準備をしなければなりませんので、「(2)」は明日の夜以降になってしまいそうです。必ずアップしますのでしばらくお待ちください。 ところで続編でもたぶん触れきれないので、今書いておこうと思うことがあります。それは、今回の裁判が、従来のマスコミ報道の範囲を超えて、当事者がブログで見解を

    aki426
    aki426 2008/06/11
    さすがたけくま氏,といわざるを得ない.「マンガ界崩壊を止めるためには(2)」が待たれる.