連載目次 面接の成否は最初の5分で決まる 読者は、面接というものを、何回受けたことがあるだろうか。就職や転職での面接もあれば、プロジェクトの商談が面接のような場になることもある。こうした事情は、文系もエンジニアも大同小異だろう。ビジネスパーソンは、面接と無縁ではいられない。 筆者も面接とは縁の深い職業人生だった。これまでに12回も転職したので、面接を受けた回数は平均的なビジネスパーソンよりも多いだろうし、面接をする側に回ったことも数多くある。面接によってキャリアやビジネスが動くなら、むしろ、面接というものは商談だと言ってしまっていい。もちろん情報収集活動としてはあまり精度の高い手段ではなく、人材を正しく評価し損なうケースも少なくない。しかし、「納得のためには面接が必要だ」と思うのが、一般的な人情なのである。 面接は冒頭の5分間が特に大切だ。一般に、面接が短時間でも、長時間でも、採用される人