今春、大阪の国立国際美術館で開かれた個展「自画像の美術史」も好評だった森村泰昌。現在、恵比寿のNADiff A/P/A/R/Tで「『私』の創世記」と題した個展を開いている。恵比寿のギャラリーMEM(2・3F)と同じビルにある地下1FのNADiff Galleryでは、彼が現在知られるような、さまざまな人物に「なりきる」手法で制作する前に作られたスティルライフの写真や映像などの初期作品が並ぶ。1Fのブックショップでは「創世記文庫」と題して森村が「昔読んで、また読み返したい本」が集められている。アーティスト、森村泰昌の原点をたどりながら、いまこうして過去を振り返ろうとした意図を聞いた。 青野尚子=インタヴュー・文 新津保建秀=写真(ポートレイト) ―展覧会には70年代から90年代までの作品が並んでいます。この時期を回顧したいというような思いがあったのでしょうか? 森村:現在のセルフポートレイト
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