コラム 2020/2/10 21:30 なぜ、入社1年目の宣伝マンは『犬鳴村』で缶詰を作ったのか?【実録映画宣伝 犬鳴仁義】 「旧犬鳴トンネルの、空気の缶詰を作るんです」。 渋谷にある宣伝会社の一室で、力なく笑うKさんからそう聞いた時は、なにを言っているのかさっぱりわからなかった。 続けて、隣に座るTさんから「Movie Walkerさんで、その模様を記事にしてくれませんか?」と真顔を向けられた頃には、断れない空気がすっかり出来ていた。 清水崇監督が“犬鳴村伝説”を基に描いた、とにかく怖い『犬鳴村』[c]2020 「犬鳴村」製作委員会 KさんとTさんは、宣伝会社に勤務する、ともに入社1年目、20代の女性だ。2人が現在担当しているのが、公開中の映画『犬鳴村』。“日本最恐の心霊スポット”を題材に、『呪怨』(03)などで知られるホラーの名匠・清水崇監督が映画化した、とにかく怖い作品になっている。