このブログを始めた時の,最初の記事はUKロックバンドのブラーについてだった。 sisoa.hatenablog.com ブラーというバンドは,ブリットポップと呼ばれる,90年代半ばに起きたイギリスあげての一大ムーヴメントにおいて,オアシスと共に旗印的役割を担った。 英国人らしく諧謔の効いた歌詞や,知的でメランコリックな曲調により,イギリスを代表するロックバンドに成長したブラー。 しかし,ブリットポップの終息と共に,その音楽性は大きく変化していく。 90年代後半,ブラーはボーカリストのデーモン・アルバーン,ギタリストのグレアム・コクソンを中心として,英国的なサウンドから離れ,ヒップホップなど,よりアメリカを志向したアルバムを立て続けにリリースする。 しかし,セールス面ではあまり振るわず,バンドとしては次第に停滞期に入っていく。 デーモンが覆面プロジェクト「ゴリラズ」をスタートさせたのは,そん
1999年から2011年まで、約12年間で16作品がリリースされた『パワプロクンポケット』(以下、『パワポケ』)シリーズ。 野球好きでなくても一度はプレイしたことがある人気タイトル『パワフルプロ野球』(以下、『パワプロ』)の派生作品でありながら、一部のシナリオがネットミーム化するほどの尖った作品であり、いまでも多くのユーザーの記憶に残り続ける名作である。 その『パワポケ』シリーズが、2021年11月25日、約10年の時を経て『パワプロクンポケットR』(以下、『パワポケR』)として復活を遂げた。 スマホゲーム『実況パワフルプロ野球』(以下、『パワプロアプリ』)での『パワポケ』コラボに際して制作陣のインタビューを行ったのだが、予想を超える大きな反響があり、その熱が冷めやらぬ2021年6月、10年ぶりとなるシリーズ新作『パワポケR』が発表となった。 『パワポケR』発表に筆者はいちファンとして『パ
飲食店向けの「麺の専門店」が面白い 皆さんこんにちは。メシ通リポーター、BLObPUS(ブロッパス)です。 友人の調理師が、ときどき自分用にここの生麺を使って賄いを作っているという話を聞いて知ったお店「麺市場」が中野ブロードウェイにあります。 ▲生麺やスープ、調味料でいっぱいの店内! コロナ禍で自炊する機会も増えたので、手軽に本格的な自分好みのラーメンを作ってみようと思い立ち、取材をお願いすることに。いろいろと教えていただきました。 創業100年以上の製麺工場が直営する「麺市場」 「麺市場」の責任者で、業務用の麺について詳しい大成食品株式会社の古米(ふるまい)さんに、ワクワクしながらお話を伺いました。 ──初めまして。まず、こちらのお店の母体であり、業務用の製麺事業を主に展開されている大成食品さんのことから教えていただけますでしょうか? tokyo-ramen.co.jp 古米さん(以下・
――「Kindle」や「コミックシーモア」などの電子コミック書店の期間限定で読めるマンガの中には、必ずといっていいほど「異世界転生モノ」がある。ある一定以上の年齢からすると、どれも似たようなタイトルで、似たようなストーリーだが、なぜそんな内容でも売れているのだろうか? 昨今の異世界ブームの実態を探る。 『Re:ゼロから始める異世界生活』のラムのコスプレをする女性。(写真:Getty Images/Oran Tantapakul/EyeEm) 現実社会で暮らしていた人物がひょんなことから異世界に飛ばされ、超人的な能力を与えられたり、もともと持っていた知識を駆使して大活躍する……。『蜘蛛ですが、なにか?』【1】、『転生したらスライムだった件』【2】、『賢者の孫』【3】といった作品が代表的な、「異世界転生モノ」と呼ばれるタイプの物語は、ライトノベルやマンガ、アニメなどのコンテンツ市場で一大ジャン
八百長疑惑で騒動となっているRIZIN大晦日大会のシバターvs久保優太戦に新展開。両者が交わした電話の録音データが公開された(写真・日刊スポーツ/アフロ) 大晦日の総合格闘技イベント「RIZIN.33」で炎上系Youtuberプロレスラーのシバター(36)が元K-1王者、久保優太(34)に飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで1本勝ちした試合で持ち上がった八百長疑惑問題に5日、新たな展開があった。暴露系Youtuberとして公式チャンネル登録数159万人を誇るコレコレ氏が、自身のYoutubeの生配信で、昨年のクリスマスに、久保とシバターが交わした生々しい電話のやりとりと思われる約7分間の録音データを公開した。RIZINから生放送出演をストップされている久保自身が、コレコレ氏に提供した模様で、シバターがRIZINの関与や、朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める1分間勝負のアマチュア総合格闘技イベン
お笑いコンビ・かが屋の加賀翔の初めての小説『おおあんごう』が刊行された。タイトルである「おおあんごう」とは、岡山弁で「大ばかもの」を意味する言葉だ。 本作は、そんな「おおあんごう」が口癖の父親を持つ小学生の少年が、不条理な出来事に対峙しながらも、時には泣き、時には笑いながら生きていく様を描いた作品となっている。 同タイトルで、2020年8月号の『群像』に随筆を寄稿していた加賀翔が、小説を書くまでに至った経緯や、『おおあんごう』に込めた思いを訊いた。(ねむみえり) 【記事の最後に、かが屋・加賀翔さんのサイン入りチェキプレゼントあり】 小説を書いたことで得た、コント作りとは違う新感覚 ーー小説執筆のお話は、どういうタイミングできたんですか? 加賀:もう一年半くらい前なんですが、「文芸誌『群像』で何か書いてみてもらえませんか」と言われて、まず「えー!? ここに?」って思いました。『群像』ってすご
ロックバンドOKAMOTO’Sのボーカルとして、そして、ソロアーティストとしても活躍するオカモトショウ。実は彼、高校時代から現在に至るまで漫画雑誌を読み続けてきたほどの“漫画ラバー”だ。本連載ではオカモトショウが愛する名作マンガ&注目作品を月イチでご紹介。今回は2021年の推しマンガ5作をセレクトしてもらいました!(森朋之) 最初はベスト3にしようと思ったんですけど、絞り切れず5作になりました(笑)。順位を付けられないのはもちろん、この連載自体がそうなんですけど、専門的な観点ではなくて、あくまでもイチ読者として「今年はこれだったな」と思うマンガを選ばせてもらいました。独断と偏見でセレクトしているので、それを踏まえて楽しんでもらえたらいいなと。今回選んだ5作はいまも連載中で、まだ完結していません。リアルタイムで盛り上がっている作品ばかりなので、ぜひマンガ好きのみなさんと共有したいですね。 傾
初エッセイ集『僕の人生には事件が起きない』や初小説『どうやら僕の日常生活はまちがっている』でも大きな話題を集め、乙女ゲーム『君は雪間に希う』の原作・プロデュースも行うなど、執筆業でも存在感を示している、ハライチ・岩井勇気。「やりたいこと」を見せつけてくれた漫才日本一決定戦『M-1 2021』も記憶に新しいが、昨年は漫画にも進出。原作を手掛ける『週刊ヤングマガジン』(講談社)連載中の『ムムリン』(漫画・佐々木順一郎)第1巻が発売となった。 宇宙旅行の帰り道に宇宙船が故障してしまい、日本の小学生・コウタの部屋にたどり着いたポコムー星人のムムリン。その愛くるしさで快く歓迎されると信じていたムムリンだったが、容赦なしの正論で相手の痛いところを突くコウタは、「えっ? まさか宇宙人ってだけで珍しがられて 優しくしてもらえると思ってない?」と辛辣だ。そんなふたりが織りなす『ムムリン』で、岩井さんが「やり
「10月30日」が東京の転換点だった? 2021年10月30日は、日本の都市、少なくとも東京の転換点となったと後世から記憶されるのではないか。 その日は、第49回の衆院選挙戦の最終日だった。ただし翌日の投票で革新勢力が深いダメージを負ったことを話題にしたいのではない。より注目されるのは、選挙戦の最終演説の際に、自民党が15年間選び続けた秋葉原ではなく、品川区大井町駅前を選択したことである。 自民党は2006年9月に麻生太郎が総裁選のために演説をおこなって以来、秋葉原を国政選挙の最終日の演説地と定めてきた。しかし岸田新総裁はその15年間続いた慣行を破り、品川区大井町を選ぶ。 こうした変更には、(1)品川区を含む東京3区で自民党と立憲民主党のデッドヒートがくりひろげられていたこと――実際、選挙戦は立憲の松原仁氏が勝利する――に加え、(2)岸田首相が安倍政権とのちがいを強調しようとしたことが絡ん
ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者が波乱の人生を語る映画「ユダヤ人の私」が東京・神保町の映画館で公開された。ユダヤ人に起きた悪夢を「誰が想像できるだろう」と問い掛ける主人公マルコは、アウシュビッツ強制収容所などを生き延びた105歳。共同監督の一人、オーストリア人のクリスティアン・クレーネス氏はオンラインで取材に応じ「国や社会は簡単に危険な方向に転ぶ。その過去を忘れれば、過去はいつか未来になる」と警鐘を鳴らした。(共同通信=斉藤範子) ▽語り続ける 主人公は1913年にハンガリーで生まれ、オーストリアの首都ウィーンで育ったマルコ・ファインゴルト。全編モノクロの映画の序盤、小さい頃の家族との思い出や、青年時代のビジネスでの成功を懐かしむように豊かな表情で語る。 だが、オーストリアが38年にナチス・ドイツに併合されると、反ユダヤ主義が急激に広がり、人生が一変する。39年にナチス
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く