∞ホールの漫才師を代表する“顔”であるダイタクとオズワルド。2組に共通する点といえばなにをおいても、囲碁将棋の薫陶を受けた直系の後輩たちであることだろう。その襟元には誇らしげに囲碁将棋バッヂが輝く。東京吉本の漫才の今を語るということは、それすなわち囲碁将棋について語ることとイコールなのだ──。 ※この記事は『芸人雑誌volume9』(2023年3月24日より順次発売)掲載のインタビューを転載したものです。 不在の中心として“大将”から東京漫才を語る ──この数年、東京吉本漫才師周辺が盛り上がってると思うんです。囲碁将棋さんを中心にひとつのコミュニティが形成されて、それがライブの動員にもつながってる印象があって。 伊藤俊介(以下、伊藤) あぁ、それはそうですね。それでいうと、囲碁将棋さんがこの時代にハマりはじめてる感じがします。 吉本拓(以下、拓) 今、間違いなく東京の漫才師でいちばん面白い