長澤まさみの主演映画「嘘を愛する女」が公開されて1週間。原作の小説は、累計14万部のベストセラーになっている。 「原作は『TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM』から生まれた作品。このプログラムは、プロ・アマ問わず企画を募集して、映像をつくるクリエーターを発掘し、制作からレンタル・販売・配信まで総合的に支援するものです」 こう言うのは、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのカルチュア・エンタテインメント(C・E)の広報担当者。 小説版を発行した徳間書店は昨年3月にC・Eが買収。主婦の友社と美術出版社もC・Eの傘下で、2014年には「フィガロジャポン」「Pen」などの出版事業も、版元の阪急コミュニケーションズから譲り受けている。
都内の大型書店にはドドーンと平積みされ、特設コーナーができるほどのお祭り騒ぎである。 芥川賞受賞作「火花」に次ぐ小説第2弾を発表したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(36)。新作が掲載された「新潮」4月号は初版から異例の4万部を刷って勝負に出たが、その予想を上回る売れ行きで発売翌日(8日)には緊急重版を決定。前作「火花」を掲載した15年2月号の「文学界」(文芸春秋)の4万部を超え、版元の新潮社は「累計発行部数は異例の5万部」(宣伝部)と意気揚々だ。5月には単行本を刊行するという。 「劇場」と題した新作は、売れない劇作家が主人公の恋愛小説。原稿用紙300枚に及ぶ長編で「火花」より先に執筆していたものの、途中で断念。1年前から再び取りかかり、睡眠時間を削って完成させた又吉センセイ渾身の一作である。 でもって、気になるのはその出来栄えだ。書評家の倉本さおり氏は「甘酸っぱい恋愛小説」と称し、「『火
新海誠監督(43)のアニメーション映画「君の名は。」が驚異的なヒットを記録している。 8月28日の公開から週末映画ランキングは7週連続1位を獲得。すでに累計興収は145億円を突破。国内アニメ作品で100億円を超えたのはジブリ作品以外では初の快挙で、最終的には興収254億円を叩き出した「アナと雪の女王」超えも狙えるという声まで上がっている。 小説版も100万部、サントラCDも22万枚を売り上げるなど、もはや社会現象と化している「君の名は。」。原作、脚本、絵コンテとすべてをこなしている新海監督だが、その陰には根気を要するアニメ製作を支えてくれた愛妻の存在があった。 ■新海作品の“裏方”としての活動も 実は、新海監督の妻は映画や舞台などで活躍する女優の三坂知絵子(39)だということが日刊ゲンダイの取材でわかった。 三坂は77年、下関生まれ。地元の下関西高を卒業後、早大進学。高校時代から演劇部で活
法要を営む際に、「アマゾン」で申し込むと僧侶を派遣してくれる「みんれび」のサービス「お坊さん便」(3万5000円~)。全日本仏教会が「アマゾン」に対しサービス停止を要求して騒ぎになっているが、賛否両論飛び交う中で浮かび上がってきたのが、僧侶を取り巻く格差。袈裟の下に隠された世界…
「当時の菅直人首相以下、実名で登場させるというのは大前提。それ以外は考えられなかった」 福島第1原発事故当時、首相官邸周辺では何が起こり、どんなやりとりがあったのか……。その知られざる真実に迫る劇映画「太陽の蓋」で、あえて登場人物を実名で登場させるアイデアを採用した製作プロデューサーの橘民義氏はそう断言した。いまだ進行中の大事故で、存命中の関係者を実名で描いたドラマ映画は過去に例がなく、映画界の常識を打ち破る挑戦だったという。 「いまの日本映画は製作委員会方式といって、テレビ局とか芸能事務所などあちこちから資金を集めて作ります。しかしこの映画はそういうやり方では政治的なものが強すぎて絶対にできない。だから製作資金は私一人で全部出しました。途中で予算がどんどん増えて、苦労もさせられましたが(笑い)」 「安倍政権になって以来、映画業界では圧力を怖がってこうした企画はまずやらない」(映画関係者)
「若いうちは夢中になった太宰治や芥川龍之介は、ある年齢に達すると読み直そうという気になりません。ぼくは熊本なので、夏目漱石は小学生のときから馴染み深かったのですが、高校時代、引っ込み思案になった頃から本格的に読みだしました。漱石は何度読んでも『あ、こういうことだったんだ』という発見があります。ダヴィンチ・コードならぬ漱石コードがあって、あちこちに言葉を仕掛けています。それなのに、みんなスーッと読み飛ばしています。これほど読まれながら、実はよく読まれていない作家も珍しい。それで、漱石を現代的によみがえらせたいと思ったんです」 没後100年、漱石の文章148をピックアップしてコメントを加えたのが本書。自我、文明観、金銭観、処世雑感、死生観など10章に分類されている。 たとえば「肉食の女が、最後に勝利する」という小見出しで「明暗」のヒロインお延の恋愛哲学を紹介する。 「誰でも構わないのよ。ただ自
テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」でメーンキャスターを務める大江麻理子アナ(35)が結婚することが16日、分かった。相手はマネックスグループ代表取締役社長CEOの松本大氏(50)。 日刊ゲンダイの取材に対し、マネックスグループの広報担当者が「事実です」と認め、大江アナもテレビ東京を通じて、報道各社にFAXで報告。「私、大江麻理子はこの度、結婚する運びとなりましたことをご報告させていただきます」「いつまでも互いを慈しみ、感謝しあえる夫婦でありたいと思っています。心の支えができた今、これまで以上に仕事にも邁進してまいります」とした。 大江麻理子アナは福岡県豊前市出身。フェリス女学院大学文学部卒業後の2001年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。入社3年目に「出没!アド街ック天国」のアシスタントに抜擢され、ダジャレのあいさつや調子はずれの歌など“天然ボケ”なキャラが話題になった。 その
<1983年12月> 「関係のない人は出て」 刑事の一言で、テレビ局の取材クルーは追い出されてしまった。 12月8日午後1時半、東京・銀座の小さなビルの一室に十数人の私服刑事たちが一斉に踏み込んだ。そこは「夕ぐれ族」のオフィス。取材クルーは社長の筒見待子を待っているところだったが、会うことはできなかった。ちょうどそのころ、オフィスから歩いて数分の自宅マンションで逮捕されていたからだ。オフィスにいた実質的な経営者Kと営業責任者のMも逮捕された。容疑はいずれも売春防止法違反。この逮捕で、22歳と語っていた筒見の本当の年齢が25歳だったこともわかった。 「わが国で初の会員制登録機関・愛人バンク」と銘打った夕ぐれ族が発足したのは前年1月。入会金は男性20万円、女性は0~10万円で、気に入った相手が見つかるまで何回でも紹介するシステムだった。筒見はその年の秋ごろからマスコミに登場するようになり、すぐ
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